【ジャパンC】パリ大賞覇者オネストのシャペ師「馬の様子には満足。日本馬の分析はこれから」
2022年11月21日 16:44
今週の日曜東京メインは、日本馬と外国馬が対戦するジャパンC(G1、芝2400メートル、27日)が行われる。
フランスから参戦するパリ大賞覇者オネストは月曜朝、東京競馬場のダートコースでじっくりと体をほぐした。前日20日に到着したシャペ師が見守る前で、ゆっくりと馬場を1周する内容。調教終了後、取材に応じたシャペ師は「(フランス出発前の)水曜の夜にシャンティイで見て以来だったけど、今朝の馬の様子にはとても満足しています」と胸を張った。
パリ大賞を勝った後、アイルランドに遠征して愛チャンピオンSでは2着に好走。馬場悪化の凱旋門賞は後方のインで苦しい競馬となり、10着に敗れたが、「今年の欧州の3歳馬でベスト3に入っている馬」とシャペ師は能力を疑わない。
「今朝は運動というまでもない、体操という感じのメニュー。こちらの雰囲気、環境に満足しています。(参戦は)JRAから親切に招待していただきましたし、(パリ大賞を勝っていることで)ボーナスもあります。凱旋門賞の後に非常に調子が良かったこと、また、来年は5月(ガネー賞)で始動するつもりで、それまでに6カ月あるので、参戦することにしました。(日本の馬場については)もともとオネストは時計が速いコースが向いている馬ですし、序盤は様子を見ながら進めて、最後に仕掛けるタイプの馬。時計の速い馬場が合っています。(フランケル産駒は日本で結果を出している馬もいるが)それはとてもいいニュース。ヨーロッパだけでなく、世界各地でフランケル産駒は輝かしい成績を残しています。(87年ジャパンC覇者ルグロリューのコレ厩舎で助手を務めていた経歴があるが)ルグロリューが勝ったときはまだ厩舎で働いていませんでした。ただ、ルグロリューがフランス調教馬で最後に勝った馬というのは知っています。(地元では主戦パスキエですが、今回はルメールを起用するのは)馬主が判断しました。ジャパンCもそうですし、東京競馬場、日本の競馬に彼は慣れています。(あらためて馬の状態は)アイルランドにも輸送したことがあるので、輸送には強い馬で、時計の速いコースにも適性がある。(相手関係をどう見るか)もちろん日本馬は1頭だけでなく、何頭か強い馬がいると思う。日本馬の分析はこれからします」。
24日木曜朝に新コンビを組むクリストフ・ルメール騎手が騎乗し、感触を確かめる予定になっている。