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シンゾーが世界最高賞金の2歳G1を快勝、ウォーラー師は豪州四大レース完全制覇

2023年03月19日 11:11

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 2歳戦として世界最高の賞金総額500万豪ドル(約4億4000万円)を誇るG1ゴールデンスリッパーステークス(芝1200m)がローズヒルガーデンズ競馬場で現地18日に行われ、英国のR.ムーア騎手を鞍上に迎えた8番人気のシンゾーが中団の内ラチ沿いキープで直線に突入すると、先に抜け出した1番人気シリンダーを差し切って豪州2歳馬の頂点に立った(1.17馬身差)。

 最内1番枠のシンゾーは枠なりに中団につけると、3番枠から直前に入ったシリンダーをマーク。直線を迎えてシリンダーが外へふくらんだ所にすかさず飛び込み、追いくらべから残り100mで抜け出した。

 シリンダーから1.42馬身差の3着には3番人気のキングズギャンビットが続き、2番人気のラーニングトゥフライは第3コーナー付近の落馬で競走を中止した。

 シンゾーはクールモアなどが共同所有し、C.ウォーラー調教師が管理するスニッツェル産駒の牡馬で、1月28日のG3キャノンベリーステークス(3着)でデビューすると4戦連続の重賞出走。2戦目のG2スカイラインステークスは2着、3戦目の前走(G3パゴパゴステークス)で初勝利を挙げ、連闘で大一番に臨んでいた。

 この勝利で豪州四大レース(コーフィールドカップ、コックスプレート、メルボルンカップ、ゴールデンスリッパーS)の完全制覇を達成したウォーラー師は、地元局のインタビューに「レースに勝てば胸一杯になるものだけど、我々のカレンダーには毎年たくさんの大レースがあり、(それらに)馬を使えることは名誉なことさ。それが本当に重要だし、ありがたいことだと思っている」と、感極まって声を震わせながら応えていた。