現地7日、英ニューマーケット競馬場でG1英1000ギニー（3歳牝馬、芝8ハロン）が行われ、O.マーフィー騎乗のモージが競り勝った。

　20頭立ての17番枠から出たモージは、直線コースで内と外、さらに大外の1頭に分かれた馬群の外側集団を先導。終盤では1番人気に推されていたタヒーラと馬体を併せての長い追い比べとなり、最後は半馬身差で勝利をもぎ取った。

　7馬身半も離れた3着は伏兵マチルダピコット。今年限りでの引退を表明しているL.デットーリ騎乗のレズーは8着だった。

　S.ビン・スルール厩舎のモージはエクシードアンドエクセル産駒。半兄には昨年のG1仏2000ギニーや米G1ブリーダーズカップマイルなどを勝ったモダンゲームズ（父ドバウィ）がいる。自身は昨年の英G2ダッチェスオブケンブリッジステークス勝ちがあり、今年は1月からドバイで2連勝していた。

　スルール師は2002年のカッツィア以来となる同レース通算3勝目。新型コロナウイルスのプロトコル違反とアルコール検査失格による14カ月のライセンス停止処分から今年2月に復帰したマーフィー騎手にとっては、20年に英2000ギニーを勝ったカメコ以来2度目の英クラシック制覇となった。