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愛2000ギニーは先行決着、パディントンが快勝でA.オブライエン厩舎のワンツー

2023年05月28日 08:36

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 G1愛2000ギニー(3歳、セン馬不可、芝8ハロン)が現地27日にカラ競馬場で行われ、R.ムーア騎乗の2番人気パディントンが2番手追走から残り1ハロンを切って抜け出し、2着の僚馬カイロ(5番人気タイ)に2馬身差をつけて快勝した。

 パディントンはゲートで1馬身ほど後れを取る格好になったが、内目の3番枠を利してすぐにポジションを挽回。逃げる3番人気ハイロイヤルから離れず2番手を追走する。その両脇を固めるようにクォーシャマー(8番人気タイ)とカイロ、さらに4番人気プラウドアンドリーガル、もう1頭の5番人気チャリンらが続き、追加登録で1番人気のロイヤルスコッツマンはもう1列後ろの位置になった。

 スローペースで流れるレースは残り3ハロンを切った辺りでようやく各馬が動きはじめ、パディントンが2ハロンから1ハロンの攻防でハイロイヤルをねじ伏せる。抜け出した所に背後の争いからカイロが追撃してきたが、その時には大勢が決していた。

 カイロから3/4馬身差の3着にハイロイヤルが粘り込み、ロイヤルスコッツマンは出番なく9着に終わった。

 パディントンはシユーニ産駒の牡馬で、2着のカイロともどもA.オブライエン調教師が管理。昨年10月にデビュー2戦目で勝ち上がり、3歳初戦のハンデ戦、前走のリステッド、そして今回と4連勝での重賞初制覇となった。オブライエン師はチャーチルで制した2017年以来、6年ぶり12度目の愛2000ギニー制覇としている。

『irishracing.com』によると、オブライエン師はパディントンの今後について1週間から10日後に決めると前置きしながら、ロイヤルアスコット開催のセントジェームズパレスステークスを示唆。「それが自然の成り行きだろうね。いずれ距離を延長することもあるだろうけど、スピードが不足している訳ではないし」とコメントしている。

 なお、大手ブックメーカーの『パディパワー』は、セントジェームズパレスSにおけるパディントンの前売りオッズを13倍から3.5倍へ大幅にカット。エクリプスステークスに関しても21倍から8倍に減じている。