現地6月30日、英ニューカッスル競馬場でG3ホッピングスフィリーズステークス（3歳以上牝馬、オールウェザー10ハロン）が行われ、圧倒的な1番人気に推されていた昨年の仏オークス馬ナシュワが2着に敗れる波乱が起こった。

　早め先頭から押し切りを図ったナシュワは2番手以降を突き放して勝利かと思われたが、5番手付近から伸びてきたアルフスンにゴール前で差され、半馬身差の2着に終わった。

　連覇がかかった8月の英G1ナッソーステークスの前哨戦で躓く形となったナシュワ陣営は落胆を隠せず。今年は前走の仏G2コリーダ賞4着からの連敗となり、レーシングマネージャーのT.グリムソープ氏は「フランスではちょっとしたトラブルがあったと分かっていたが、ここでは自信があった」「まだナッソーSに向かうつもりだが、よく考えなければならない」と英競馬メディア『At The Races』に語った。

　勝ったアルフスンはR.ヴェリアン厩舎に所属するドバウィ産駒の4歳馬。5月の英G2ダリアステークスで2着と善戦し、リステッドを勝って臨んだここで重賞初制覇となった。この勝利により、ブックメーカー『ベットフェア』はナッソーSでのオッズを11倍までカットしている。