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セーブザラストダンスが怒とうの逆転劇、万事休すの場面から愛オークスを制す

2023年07月23日 09:11

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 G1愛オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)が現地22日にカラ競馬場で行われ、1番人気のセーブザラストダンスが3番手キープで直線に入ると、勝負所から反応が鈍く一時は敗色濃厚となるも、最後に猛然と巻き返して圧巻の勝利を飾った。

 五分のゲートから3番手をキープしたセーブザラストダンスは、直線入口の残り3ハロン標識からR.ムーア騎手が仕掛けるも加速できず、道中で自身の2馬身余り後方を追走していた2番人気のブルーストッキングに並ぶ間もなくかわされて最後の1ハロンでは2馬身ほどのビハインドを背負う。

 これで勝負あったかに思われたものの、そこからセーブザラストダンスの加速がついて猛然と巻き返し、ゴール前でブルーストッキングを1/2馬身逆転した。さらに1馬身3/4差の3着には最低8番人気のライブラリーが逃げ粘り、3番人気のウォームハートは最後方から末脚不発で5着に敗れている。

 A.オブライエン調教師が管理するガリレオ産駒のセーブザラストダンスは今回が重賞初制覇。前々走のチェシャーオークス(リステッド)で22馬身差の衝撃的な勝利を飾り、続く英オークスでは1番人気に推されるもソウルシスターの2着に完敗していた。

 英競馬メディア『racingtv.com』などによると、愛オークスを通算7勝目としたオブライエン師は、仕掛け所で外から競られたことによりセーブザラストダンスがひるんだことを苦戦の一因に挙げるとともに「ライアン(ムーア騎手)が卓越した騎乗をしてくれた。彼が彼女を再びやる気にさせたんだ。彼女がトラブルに見舞われている間もパニックにならず外に出し、もう一度、脚を使うように導いた」と鞍上に賛辞を送っている。