現地13日、仏ドーヴィル競馬場でG1ジャックルマロワ賞（芝1600m）が行われ、L.デットーリ騎乗のインスパイラルが昨年からの連覇を達成した。

　最後方からのレースとなったインスパイラルは、ほぼ一団となった馬群をかわすように端へ進路を取ってスパート。残り400メートル過ぎで早くも先頭に立つと、1番人気に推されていた3歳馬ビッグロックの追撃を振り切って1馬身1/4差の勝利を収めた。

　さらに1馬身1/4差の3着はライトインファントリー。4着には約9か月半の休み明けで3歳春以来のマイル戦だったオネストが続き、今年の仏2000ギニー馬マルハバヤサナフィは最下位（11着）に沈んだ。

　J＆T.ゴスデン厩舎のインスパイラルはフランケル産駒の4歳牝馬。昨年のこのレースで3度目のG1制覇を果たし、今年はロイヤルアスコット開催での英G1クイーンアンステークスが僅差の2着、前走の英G1サセックスステークスでは最下位の5着と連敗していたが、中10日でのフランス遠征で健在をアピールした。

　ゴスデン厩舎とデットーリ騎手は、2020年から2連覇したパレスピアでの勝利を含めて同一G1を4連勝。ゴスデン調教師は米G1ブリーダーズカップマイルへの遠征を示唆し、大手ブックメーカー『ベットフェア』は同レースでのオッズを7倍までカットした。