現地26日に米サラトガ競馬場で行われたG1アレンジャーケンスステークス（3歳、ダート7ハロン）は、デビュー4連勝中だった1番人気のニューヨークサンダーが故障発生により予後不良となる衝撃の結末になった。

　好スタートからハナを奪ったニューヨークサンダーは軽快に飛ばし、抜群の手応えで直線へ。鞍上の仕掛けに応じて後続を突き放しにかかり、5連勝は濃厚かと思われたがゴール前で左脚に故障が生じて転倒。最終的に安楽死の処置がとられた。

　ナイキスト産駒のニューヨークサンダーは前走のG2アムステルダムステークスを7馬身半差で圧勝するなど、将来を嘱望されていた。

　結果的に勝利を手にしたのは最後方から追い込んだブービー人気（5番人気）のワンインヴァーミリオン。E.マルティネス厩舎のエーピーインディ系アーミーミュール産駒で、重賞はG3サンランドパークダービー5着、G1サンタアニタダービー5着、前走のG3ウエストバージニアダービー3着など結果を出せなかったが、今回は重賞初勝利をG1制覇で飾ってみせた。