ウィズアウトアファイトが旧友を下して豪G1コーフィールドC勝ち、ブレークアップは8着
2023年10月22日 13:39
豪G1コーフィールドカップ(3歳以上、芝2400m)が現地21日にコーフィールド競馬場で行われ、4番人気のウィズアウトアファイトが中団で直前の1番人気ウエストウインドブローズをマークすると、最後の100mから馬体を併せてねじ伏せた(0.2馬身差)。
さらに2馬身差の3着に昨年の2着馬で2番人気のゴールドトリップが続き、日本から遠征したブレークアップ(5番人気タイ)は勝ち馬らと中団を形成して直線では抜け出す構えを見せるも、最後に伸び切れず先頭から5.7馬身差の8着に終わった。
ウィズアウトアファイトは中盤まで内ラチについて前方のウエストウインドブローズをマーク。最終コーナーに向かって馬群の外に持ち出されると、直線では先に抜け出したウエストウインドブローズを目標にスパートして差し切った。
ブレークアップはウエストウインドブローズの一手前で流れに乗り、直線入口から馬体を並べて先頭をうかがったが、残り200mでウエストウインドブローズに先を越されて万事休す。その後は両脇から接触される不利もあり後退した。
A&S.フリードマン調教師が管理するテオフィロ産駒の7歳セン馬ウィズアウトアファイトは、英国のS&E.クリスフォード厩舎から昨年11月に移籍。アイルランド産馬のため実際は6歳秋の馬齢に相当する。昨年までの僚友ウエストウインドブローズを負かしての劇的なG1初制覇(重賞は4勝目)となった。
なお、ウィズアウトアファイトのM.ザーラ騎手は、昨年のメルボルンカップと前走のターンブルステークスで勝利に導いたゴールドトリップにコーフィールドCを回避する可能性があったため、決断をギリギリまで先送りした上でウィズアウトアファイトに騎乗した。
豪競馬メディア『racing.com』によると、ザーラ騎手は「この1週間はいろいろなことがあった」「ゴールドトリップのことは気にするな、ウィズアウトアファイトに集中する時だと言い聞かせていた」と複雑な心境を打ち明けている。なお、ザーラ騎手はムチの使用制限を超過したため、7日間の騎乗停止と5万豪ドル(約473万円)の罰金を科されている。