【BCマイル】ソングラインは5着 ウインカーネリアンは果敢に逃げたものの11着
2023年11月06日 14:15
<BCマイル>◇4日(日本時間5日朝)=米サンタアニタパーク競馬場◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走13頭◇1着賞金104万ドル(約1億5600万円)
日本のマイル女王の果敢な挑戦だった。ソングライン(牝5、林)は直線で懸命に脚を伸ばしたが、5着に終わった。
道中は中団の前に待機。初めてとなるコーナー4つの1600メートル戦でも自分のリズムを崩さなかった。ただ、カーブがタイトで、直線が短い小回りコース。得意な東京とはまるで違うコース形態のため、最後の加速に若干の時間を要した。現地オッズでも堂々の1番人気。世界に認められた日本のマイル女王だったが、悔しい結果となった。
鞍上の戸崎騎手は「人気を背負っていたので、負けたことについては申し訳ない気持ちです。外枠だったけど1コーナーの入りも悪くなかったし、最後も彼女なりに伸びてくれているんですが…。今までワンターンの競馬ばかりだったのもあるのかな…」と振り返った。
林師は「戸崎騎手も上手に乗ってくれましたし、スタッフもしっかりと調整をしてくれました。今回の結果は私の責任です。応援してくださった関係各位のみなさま、申し訳ございませんでした」と話した。
もう1頭の日本馬ウインカーネリアン(牡6、鹿戸)は、スタートを決めて果敢にハナへ。世界の強豪たちを引き連れ、三浦騎手が積極的にエスコートしたが、直線で馬群にのみ込まれ11着に敗れた。
三浦騎手は「自分の競馬に徹しようと思っていて、スタートも上手に切って、1コーナーの入りもうまくいったと思います。長く手綱をとらせてもらって、つらい時もいい時もともにしてきました。この舞台で勝ちたかったけど、自分の競馬はできたし、彼を誇らしく思います。結果が伴わなかったことについては悔しい思いがあります」と満足感と悔しさの両方をのぞかせていた。
見守った鹿戸師は「自分の競馬はできたけど、なかなか厳しい展開で、ジョッキー(三浦騎手)に聞くと思ったより馬場が掘れているみたいで、ちょっと難しかったのかなと思います。やはり勝負なのでとても残念です」と話した。
勝ったのは、大外枠のマスターオブザシーズ(セン5、C・アップルビー)。後方2番手から大外強襲を決めた。鞍上のビュイック騎手は21年スペースブルース、22年モダンゲームズに続き、このレース3連覇。G1・3連勝を狙った3歳牝馬モージは、道中3番手から直線でいったんは抜け出したが、ゴール寸前でわずかにかわされた。ゴドルフィン勢のワンツー決着。3着には地元米国のカサクリードが入った。
馬連(6)(14)880円、馬単(14)(6)2000円、3連複(3)(6)(14)3620円、3連単(14)(6)(3)1万5350円。
(注=成績、払戻金などは、必ず主催者発表のものと照合してください)