豪州のミリタライズが種牡馬を断念、1週前のゴールデンマイルに続き現役復帰
2024年12月11日 12:40
豪州でG1レースを3勝して種牡馬入りしたミリタライズが、生殖能力の問題によりキャリアを断念し、現役復帰を目指して先週から調教に戻っていることが明らかとなった。現地メディアの『racing.com』などが報じている。
ダンディール産駒のミリタライズは2歳の昨年にイングリスサイアーズとシャンペンステークス、明け3歳早々にもゴールデンローズステークスを制してG1レースを3勝。今年4月のドンカスターマイル(3着)を最後に引退し、初年度の種付け料は3万8500豪ドルに設定された。
しかし、いざ繁殖活動に入ると受胎が確認された牝馬は数えるほどしかなく、初年度の種付けシーズンを終えるや早々にキャリアを断念。復帰に当たって去勢手術も済ませたという。
ミリタライズを供用していたニューゲートスタッドファームのH.フィールド氏によると受胎した牝馬は2頭しかなく、ミリタライズは2、3週間ほど同スタッドで準備運動を行い、かつて管理していたC.ウォーラー調教師の元へ送られるという。
フィールド氏は「懸念があるとすれば、彼は交配を経験してしまったから(今後の)仕事に気持ちが向くかだ」「しかし、彼は去勢済みだし上手く復帰できるのではないかな」「それに、ダンディールのサイアーラインは年齢を重ねるごとに良化するから、彼にはたくさんの競走機会があるはずさ」と話している。
なお、豪州では先週にもゴドルフィン所有のゴールデンマイルが、種牡馬から現役復帰すると発表されたばかり。負傷により種牡馬生活1年目の大半を棒に振ったことが復帰の理由とされ、すでに去勢もされている。引退前のゴールデンマイルは3歳時にコーフィールドギニーでG1を1勝。昨年のゴールデンイーグルではオオバンブルマイの3着だった。