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マイルかスプリントか、選択肢に悩むカリフォルニアスパングルのクルーズ師

2025年01月14日 10:55

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 現地19日のG1香港スチュワーズカップで1年ぶりのマイル戦に臨むカリフォルニアスパングルのA.クルーズ調教師が、スプリント戦との選択に悩める胸中を地元メディアの『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)に打ち明けている。

 クルーズ師は「馬というものは年を取るにつれてスピードを失うから、彼にとって今や1200mは速すぎる。若い頃のように速くはないんだ」とマイルのスチュワーズCを選択した理由に言及。カーインライジングら台頭する若い力には敵わないという思いがあることを暗に認めた。

 その一方、クルーズ師はコーナーのあるコースよりも直線コースの方がカリフォルニアスパングルに向いていると強調し、今年もクイーンズシルバージュビリーカップ(2月23日)を勝つようなら、アルクオーツスプリントで連覇を狙う可能性も示唆している。

 昨シーズンのカリフォルニアスパングルは香港マイル(13着)、スチュワーズC(4着)などマイルG1で結果を出せず、クイーンズシルバージュビリーCで距離短縮を図ると勝利。次戦のアルクオーツスプリントではレコード勝ちするなど再起のきっかけをつかんだ。

 しかし、そのままスプリント路線に定着した今季は香港スプリント(4着)など白星がなく、前走のチャイニーズクラブチャレンジカップはハンデの関係もあり昨年(7着)に続き9着と大敗した。

「我々はG1レベルを維持し続けなければならない環境に身を固められているが、彼がこれ以上の力を発揮できないとなれば、それは引退の時になる」と、クルーズ師は前に進むしかないカリフォルニアスパングルの立場を説明している。