米G1ペガサスWCターフ、スピリットオブセントルイスが混戦断って重賞初制覇
2025年01月26日 15:10
米ガルフストリームパーク競馬場で現地25日に行われたG1ペガサスワールドカップターフ(4歳以上、芝9ハロン)は、中団馬群の中からレースを進めた5番人気のスピリットオブセントルイスが、好位から押し切りを狙う2番人気インテグレーションをゴール寸前で差し切った(クビ差)。
レースは先行する2頭の後ろから3頭並列の隊形で進み、12頭が5、6馬身圏内の一団で展開。3列目の真ん中に位置するスピリットオブセントルイスはペースが上がりはじめた第3コーナーでひと息置くと、最終コーナーで馬群の切れ目から大外へ。直線に入ると2列目の外につけていたインテグレーションが抜け出したが、それを目標に脚を伸ばすスピリットオブセントルイスが着実に追い詰めて差し切った。
さらに1馬身1/4差の3着には後方から馬群の中に突っ込んだ12番人気のチェイシングザクラウンが追い込み、1番人気のネーションズプライドはインテグレーションと並んで内ラチ沿いを追走も、直線で伸び切れず9着に沈んだ。
スピリットオブセントルイスはC.ブラウン調教師が管理するメダグリアドーロ(父エルプラド)産駒の6歳セン馬で、2017年のブリーダーズカップフィリー&メアスプリントを制したバーオブゴールドの全弟。重賞初挑戦だった前々走のG1クールモアターフマイルでは5着に敗れたものの連逸はその1戦しかなく、今回の重賞初制覇で通算成績を14戦10勝(2着3回)としている。
米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ニューヨーク州産馬のスピリットオブセントルイスの過去8勝は同州産馬限定戦。重賞実績もないため、ブラウン師は「容易に除外されるところだった」「出走できたし、今日は火を噴いてくれてハッピーだよ」と快勝劇を喜んでいる。なお、スピリットオブセントルイスの走破時計1分44秒50は、トラックレコードに0秒05差と迫る優秀なものだった。