英ニューマーケット競馬場で現地15日にG3ネルグウィンステークス（3歳牝馬、芝7ハロン）が10頭により争われ、中団の後ろ寄りで脚を溜めたザンズーン（4番人気タイ）が残り3ハロンから馬場の中央付近に進路を取って突き抜けた。

　1馬身3/4差の2着に最後方から内ラチ側を通ったセレスティアルオービット（4番人気タイ）が続き、さらに1/2馬身差の3着には単騎で外ラチ側を進んだ6番人気のリマートが入線。昨年10月のデビュー戦を5馬身差で圧勝し、それ以来の3歳初戦で1番人気に推されたゴドルフィンのヴァースオブラブは7着に沈んだ。

　ザンズーンはJ＆T.ゴスデン調教師が管理するドバウィ産駒でジャドモントの自家生産馬。昨年8月のデビューから2連敗するも11月の3戦目で2着に4馬身3/4差をつけて勝ち上がり、今回はそれ以来の3歳初戦で重賞初挑戦だった。

　英競馬メディア『racingtv.com』は、J.ゴスデン師とジャドモント欧州レーシングマネージャーのB.マホーン氏のコメントとして次戦は仏1000ギニーが有力とし、大手ブックメーカー『パディパワー』の前売りで9倍に設定されたことを報じている。

　近年のネルグウィンS優勝馬では2022年のカシェイが次戦で英1000ギニーも連勝した。