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日本馬誘致へ凱旋門賞が3つの変更「輸送補助」「前哨戦の前倒し」「馬場改修」ギャロ発表

2025年04月25日 14:06

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 フランス・ギャロの関係者が25日、都内のJRA本部で凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月5日=パリロンシャン)の説明会を行った。

 日本馬誘致のため、昨年から関係者が来日し、事前に日本の調教師、馬主などにアンケートを行った。凱旋門賞の世界的価値を上げるため、アンケートのフィードバックを元に「輸送補助」「前哨戦の前倒し」「馬場改修」の3点の変更を発表した。

 1点目の「輸送補助」は日本馬のみに対する対応で、世界初の導入。今年は予備登録馬から最大2頭を予定し、昨年の凱旋門賞から今年の宝塚記念までの期間の成績を踏まえて、レーティングなどを判断基準にギャロ側が選定する。アンリ・プレCOOは「日本馬だけに対応することについて反対意見もあったが、これまで日本の関係者が凱旋門賞へ懸けてきた強い思いを考慮した。日本馬は世界中で存在感を示しているし、いずれ日本馬が凱旋門賞を勝つと思う。ぜひ強い馬に来てほしい」と話した。

 2点目の「前哨戦の前倒し」についてはフォア賞などの前哨戦を今年から1週間前倒しで行い、本番までの期間が中2週から中3週へと広がる。同COOは「日本の調教師などの声を反映した」と説明した。

 3点目の「馬場改修」については、名物フォルスストレートの約450メートル部分の排水工事を行う。同COOは「この時期のロンシャン競馬場は馬場が悪くなることが多い。特にフォルスストレートではキックバックが多くなるとジョッキーからもフィードバックがあった。外ラチのすぐそばに小さな池があり、水が抜けづらい作りだったので、パリ大賞後に工事を始め、8月末までに完成させ、前哨戦から間に合うようにする」と話した。

 また、マイルG1のジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞の輸送補助の継続、ムーランドロンシャン賞の賞金総額約80%の増額も発表した。

出典:日刊スポーツ