昨年のケンタッキーダービー馬ミスティックダンが現地3日にオークローンパーク競馬場で行われた一般戦（ダート8.5ハロン）に出走。1番人気サウジクラウンとの叩き合いにハナ差で敗れ、1年ぶりの白星を逃した。

　2番人気のミスティックダンは逃げるサウジクラウンをマークして2番手追走。最終コーナーから他の4頭を離して一騎打ちの体勢に持ち込むも、しぶとく粘るサウジクラウンをかわせずハナ差に抑え込まれた。

　B.コックス厩舎のサウジクラウンはオールウェイズドリーミング産駒の5歳牡馬で昨年12月のリステッド以来の勝利。これまでにG1ペンシルベニアダービーをはじめ重賞2勝、昨年のサウジCで3着などの実績がある。

　一方、ミスティックダンは昨年5月4日のケンタッキーダービーから1年ぶりの勝利ならず。三冠戦後に休養入りして12月のマリブステークスで復帰するも最下位に終わり、続く前走のペガサスワールドカップも9着に沈んでいた。

　なお、K.マクピーク調教師は自身の公式SNSにレース映像を引用しながら「ミスティックダンは昨日の休養明けで素晴らしい走りを見せた」「彼はスーパースペシャルな牡馬で、再び調子を取り戻してくれて本当にうれしい」と喜びの投稿。帰厩してから次のターゲットを探るとしている。