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ゴスデン厩舎がK.シューマーク騎手の優先起用を撤回、取りこぼし目立ち決断

2025年05月11日 09:49

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 J&T.ゴスデン調教師が昨季から優先的に起用してきたK.シューマーク騎手との関係を解消し、今後はレースごとに最善の騎手を探していく方針になった。父のジョン師と厩舎を共同経営するタディ師がポッドキャストの番組で明かした内容を『racingtv.com』や『racingpost.com』などの競馬メディアが報じている。

 シューマーク騎手はL.デットーリ騎手のアメリカ移籍に伴い、昨年以降ゴスデン厩舎から優先的に起用されるようになった。しかし、エミリーアップジョンやフリーウインド、インスパイラルといった厩舎の看板ホースで結果を出せず、3日の英2000ギニーでも1番人気のフィールドオブゴールドで敗れるなど期待に応えらえないケースが目立っていた。

 タディ師はポッドキャストの番組内で「当然のことながら、土曜日(3日)以来、私とジョンは一緒に検討し、可能な中で最良の騎手を起用することが厩舎にとって最善の戦略と決定した」と、2000ギニーでの敗戦が決断の引き金になったと示唆。「もちろん、まだシーズンは始まったばかりで時間もたくさん残されているが、厩舎として起用している様々な騎手を含め、最良の騎手を選択することが正しい決断だと信じている」と、今後は臨機応変に対応していく方針に触れた。

 タディ師の発言については父のジョン師も『racingpost.com』に「大きな変更はないが、今後は利用可能な中で最善の選択肢を探るつもりだ。馬主の関係で厩舎は8人の騎手を起用しているが、私にはW.ビュイックの後に確保していた騎手もいなかった」と追認。近年は明確な契約において主戦としていた騎手がいた訳ではなく、シューマーク騎手も引き続き選択肢の1人として起用していく考えを明かしている。