【英インターナショナルS】ゴドルフィンが本気だ!オンブズマン陣営がペースメーカーを追加登録へ
2025年08月15日 11:25

「ゴドルフィン」が本気だ-。20日に英国のヨーク競馬場で行われるインターナショナルS(G1、芝2050メートル)へ向け、プリンスオブウェールズS覇者のオンブズマン(牡4、J&T・ゴスデン)陣営がペースメーカー役を用意することが明らかになった。オーナーのゴドルフィンがペースメーカー役の馬をフランスから英国へ転厩させ、多額の追加登録料を払う。14日、レーシングポスト電子版が報じている。
ペースメーカー役を務めるのはゴドルフィンがフランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎に預託しているバーキャッスル(セン5)。G1出走経験は昨年4月のガネー賞(6着)のみだが、リステッド競走を2勝、重賞で3着4回の実績がある。3歳時にはG2ギヨームドルナノ賞でのちの凱旋門賞馬エースインパクト、アルリファーに次ぐ3着に好走し、昨年は凱旋門賞ウイークのG2ドラール賞で3着だった。現時点でインターナショナルSに登録がないため、追加登録料8万5000ポンド(約1650万円)を払って、出走させることになる。
レーシングポスト電子版によると、ジョン・ゴスデン師は「(2着に敗れた前走の)エクリプスSに続く連敗は避けたいです。ゴドルフィンが私たちのためにペースメーカーとしていい馬を用意してくれました。今日到着する予定です。レーティング75の馬(力の劣る馬)を投入しても意味がありません。そのような馬ではペースメーカーの仕事をこなせないでしょう。来週、(インターナショナルSで)オンブズマンがいいペースで走れることを願っています」とコメント。インターナショナルSのためにファーブル厩舎からゴスデン厩舎へ移籍する見込みだ。
記事ではオンブズマンが圧勝したプリンスオブウェールズSはクールモア陣営のペースメーカー、コンティニュアスがハイペースをつくっていたことを紹介(結果的にクールモアの人気馬ロスアンゼルスは失速し、5着)。ゴスデン師は「一戦限りです。バーキャッスルはレース後にアンドレ(ファーブル)の厩舎に戻る予定です」と語っている。
今年のインターナショナルSには日本からダービー馬ダノンデサイル(牡4、安田翔)が出走予定。クールモアのドラクロワ(牡3、A・オブライエン)とオンブズマン、ダノンデサイルの3頭が上位人気を形成している。日本国内ではJRAが海外馬券発売を行う。