クールモアグループの主戦として活躍する欧州屈指の名手、R.ムーア騎手に大腿骨の疲労骨折が判明。凱旋門賞ウィークや英チャンピオンズデーをはじめとする今季中の騎乗が絶望的となり、英競馬メディア『attheraces.com』などが現地30日に報じた。

　クールモアの中心的な預託先であるA.オブライエン調教師の話によると、ムーア騎手は愛ダービーの頃から右脚に違和感を訴えていたという。これまでにできる限りのことをしてきたものの解消には至らず、前日の29日にレントゲン検査を受けたところ大腿骨の骨折が判明した。解決には時間をかけるしかないと話している。

　なお、オブライエン師が重用している乗り役では、W.ローダン騎手も愛チャンピオンズフェスティバルを含む期間での騎乗停止処分を受けており、それ以外に起用している多くの騎手やスタッフたちで乗り切っていくとの考えを打ち明けた。

　オブライエン師は「恐らく彼は骨折したままま2カ月にわたって騎乗していたことになる。まさにコンクリートのような男だよ。でも少し時間が経てば、彼は戻ってくるさ」とムーア騎手の早期復帰を願っている。