現地14日、香港シャティン競馬場でG1香港スプリント（芝1200m）が行われ、圧倒的な1番人気に推されたカーインライジングが余裕の逃げ切りで連勝を16に伸ばした。

　最内枠だったカーインライジングだが、好スタートを切って難なくハナを確保。外から日本馬のウインカーネリアンが半馬身差の2番手につけて王者にプレッシャーをかけるが、カーインライジングは楽な手応えのままリードを拡大していく。

　直線で鞍上が追い出すと、2番手に浮上してきたファストネットワークをあっさり突き放して独走状態に。最後はZ.パートン騎手が流しながら香港スプリント連覇を達成した。

　3馬身3/4差の2着には最後にファストネットワークをかわしたレイジングブリザードが入り、4着にはラッキースワイネス、5着にはヘリオスエクスプレスと香港勢が上位を独占。日本から参戦したサトノレーヴは9着、ウインカーネリアンは11着、英国馬のカーデムは12着に終わった。

　D.ヘイズ厩舎のカーインライジングはこれでゴールデンシックスティの16連勝に並び、サイレントウィットネスの持つ香港最長の17連勝に王手。通算19戦17勝でG1は6勝目となった。

　パートン騎手は「前走の時点で今日の勝利は確実だと分かっていた」「今の彼はまさに別格の存在。（最内枠だったため）外枠から最初のコーナーまでに前へ出るための余分な努力をする必要がなかったことが、かえってプラスになったんだろう」とレースを振り返った。