実績馬そろった英G2ハードウィックS、ジアヴェロットがカルパナを差し切り
2026年06月21日 09:01
英G2ハードウィックステークス(4歳以上、芝12ハロン)が現地20日にアスコット競馬場で12頭により争われ、中団馬群の中を追走した6番人気のジアヴェロットが前方から先に抜け出した1番人気カルパナとの接戦を短アタマ差で制した。
G1級の実績馬が顔をそろえた一戦は昨年の英ダービー馬ランボーンがハナを切り、ウエストウインドブローズ(8番人気)が2番手、その後ろを3番人気のヤンブリューゲルやカルパナらが固め、それらをジアヴェロットがマーク。1列後ろの外にエシカルダイアモンド(4番人気タイ)、最後列から2番人気ゴリアットで中間点を通過した。
直線にはカルパナが持ったままの手応えで入り、残り2ハロンから満を持してスパート。離れず追撃するジアヴェロットに大外を回ってゴリアットが接近し、残り1ハロンで馬体を並べた。しかし、数完歩先でゴリアットのC.スミヨン騎手がアブミから足をはずし、大きくバランスを崩して急失速。振り切ったジアヴェロットは最後の100ヤードでカルパナを捕らえ、わずかに競り合いを制した。
1馬身3/4差の3着にゴリアット、さらに1馬身1/2差の4着にヤンブリューゲルが続き、エシカルダイアモンドは9着、ランボーンは11着に沈んだ。
M.ボッティ調教師が管理するマスタークラフツマン産駒のジアヴェロットは、今回と同様にカルパナを2着に下した昨年9月のG3セプテンバーステークス以来となる重賞6勝目。7歳の今年は2月にカタールのG2アミールトロフィーでディープモンスターの3着、続く前走のドバイシーマクラシックも2着のウエストウインドブローズに大きく離されての3着だった。
英競馬メディア『attheraces.com』などによるとボッティ師は「オイシン(マーフィー騎手)はブリリアントな騎手だ。異論はないだろ? 彼は作戦を秘めていて『カルパナを追い掛けるつもりだよ、彼女が残り1ハロンまで連れていってくれるからね』と言っていたんだ。その通りに乗った。ファンタスティックな騎手さ」とロイヤルアスコット開催20勝目とした名手に最敬礼。今後は香港ヴァーズを最優先とし、ジアヴェロットをリフレッシュさせたい意向を明かした。
なお、惜敗したカルパナのA.ボールディング調教師は勝者を称える一方で「彼にはこの馬場状態が非常に合っているけど、我々には柔らかい方が少しだけ良かったかな」と敗因に言及。ゴリアットのスミヨン騎手はアクシデントの場面について、足を後ろに引いて推進力を絞り出そうとした際に、アブミが腹帯に掛かって足が抜けたと説明している。
