取材:インターナショナルスポーツマーケティング
写真:倉元 一浩
有望な馬を数多く所有していますが、海外競馬への野望はありますか?
「それは大いにありますよ。来年もできればドバイやイギリス、さらに凱旋門賞などに行きたいと思っています」
その中でも凱旋門賞は特別でしょうか?
「そうですね、最も勝ちたいレースです。いまだ日本馬が勝っていませんから。最も印象に残っている海外レースも、やはり(2012年の)凱旋門賞のオルフェーヴルです。勝ったと思ったら最後の最後でね、本当に残念でした。私の所有馬ではありませんが、日本馬に勝ってほしいと思いながら見ていました。今になって思えば、日本馬が初めて勝つチャンスがダイヤモンドに回ってきたとも言えますね」
サトノダイヤモンドもオルフェーヴルと同じ池江調教師ですね?
「そういった面でも信頼できますよね。お父さん(池江泰郎元調教師)とともにディープインパクトで行って、オルフェーヴルでも2回行ってますので、現地の状況や環境をすべて熟知していますし、レースへの持っていき方も分かっています。もちろん勝負事なので負けることもありますが、私は池江調教師を100%信頼しています」
馬主として海外の種牡馬についてはいかがですか?
「非常に良いんじゃないですか。海外から買ってきた馬の仔も、日本でもしっかり走ってますし。ただ、アメリカは中心がダートなので、日本のニーズとは少し差があるのかなと感じます。ヨーロッパは芝なのでガリレオにしても、フランケルにしてもいいと思いますよ」
昨年の凱旋門賞から海外馬券が発売となりましたが、里見オーナーはどうお考えでしょうか?
「すごく良いことだと思います。売上云々というのもありますが、やはり“馬券が買える”ということでファンの関心度がまったく変わってくると思いますね」
話は変わりますが、里見オーナーはJRA-VANをご存知でしょうか?
「もちろん。使ってますよ。週末に家にいるときはグリーンチャンネルを見ながら、スマホのJRA-VANでオッズを見て、ガラケーで馬券を買っています」
ありがとうございます。では最後に応援する日本のファンにメッセージをお願いします。
「もし凱旋門賞を勝てば、日本馬として初の快挙になります。そうなればもちろん私も嬉しいですが、応援してくれる方たちへの一番の恩返しにもなりますので、是非応援してもらえればと思います。私が頑張っても仕方がないのですが(笑)、しっかりと現地で応援して、良い結果が出るように願っています」