キューガーデンズ
性齢 | 牡3 |
---|---|
父 | Galileo |
母 | Chelsea Rose |
母の父 | Desert King |
調教師 | A.オブライエン |
有力馬主が多くの素質馬を擁し、特定の調教師に預託しているケースが多い欧州では、ビッグレースほど名伯楽の存在感が増す。目下、世界屈指の実力者の一人に挙げられるのがアイルランドのA.オブライエン調教師。一昨年にはシャンティイ開催の凱旋門賞でファウンドを筆頭に上位3着独占の離れ業を演じたが、今年も最多5頭出しの布陣で臨む。期待の1頭は3歳馬キューガーデンズだろう。
英ダービー戦線では体を持て余している感があったが、直近4戦で重賞3勝と急上昇。前走で英セントレジャーを完勝するなど、ステイヤーらしい成長力を発揮しはじめた。後方から息の長い末脚を繰り出してライバルたちをねじ伏せるレースぶりは、さすがに豊富なスタミナを感じさせるもので、凱旋門賞と同舞台で行われた7月のパリ大賞では最後方から豪脚を炸裂。懸命に食い下がる2着馬を、追うほどに伸びる末脚で突き放しG1初制覇を決めた。
19頭の多頭数で争われることになった今回は馬群の捌きが課題となるが、ここ4戦で連携し、重賞3勝に導いてくれたネルソンをはじめ、先輩セントレジャー馬のカプリなど、同門の仲間が4頭もいるのは心強い。上位を独占した一昨年には高度なチーム戦略を駆使したように、オブライエン勢の出方は何とも不気味だ。
キューガーデンズの競馬データ