ブリーダーズカップクラシック 2023/11/5(日) 07:40発走 サンタアニタパーク競馬場

沿革HISTORY

ブリーダーズカップクラシック(G1)
2023年11月5日 (日) 07:40[現地時間 2023年11月4日 (土) 15:40]
アメリカ サンタアニタパーク競馬場
ダート左2000m
負担重量:4歳以上=57kg 北半球産3歳=牡・セン馬55.5kg、牝馬54kg 南半球産3歳=牡・セン馬53.5kg、牝馬52kg

賞金総額:600万米ドル(約9億円)
1着賞金:312万米ドル(約4億6800万円)
※1米ドル=150円で換算



ブリーダーズカップ(BC)はケンタッキー州でゲインズウェイ・ファームを経営するジョン・ゲインズ氏が発起人となり創設。1984年11月10日にカリフォルニア州のハリウッドパーク競馬場で記念すべき第1回が開催され、創設時には7レースが組まれた。

その中でケンタッキーダービーと同じダート10ハロンを舞台とするクラシックは開催のメーンレースに位置。勝者がエクリプス賞年度代表馬に選出されることも多く、チャンピオン決定戦と評すにふさわしい役割を担ってきた。

王者決定戦だけにドラマチックなレースが多く、第1回は単勝32倍の伏兵ワイルドアゲインが逃げ切り。直線では3頭が馬体を接触させながらの追いくらべを展開し、10分に及ぶ審議の末に到達順通りの決着となって議論を呼んだ。1987年にファーディナンドで制したW.シューメーカー騎手の56歳は最高齢、1993年に優勝したフランスからの遠征馬アルカングの単勝134.60倍はともにBC記録。2000年と2001年にはティズナウが連覇、2009年のゼニヤッタは牝馬として初勝利、2015年アメリカンファラオはKYダービーなどの三冠と合わせて“グランドスラム”と、それぞれ唯一のレース記録を達成している。

なお、米国外からの優勝は前記のアルカングと英国のレイヴンズパス(2008年)の2頭だが、レイヴンズパスの他に牝馬のゼニヤッタは当時の米国で採用が進んでいたオールウェザー馬場での勝利。伝統的なダートでの優勝はアルカングのみで、牝馬の優勝例はなくなる。ゼニヤッタは2010年にダート開催のクラシックで2着に惜敗している。

競馬場の持ち回り方式で行われるBCには公式のレコードタイムは存在せず、最速の勝ち時計は2004年のゴーストザッパーによる1分59秒02(ローンスターパーク競馬場)。また、最大着差は2022年のフライトラインによる8馬身1/4差となっている。騎手の最多勝利はC.マッキャロンとJ.ベイリーの各5勝、調教師はB.バファートの4勝。