性齢 | 牡6 |
---|---|
父 | オルフェーヴル |
母 | ミルフィアタッチ |
母の父 | キングカメハメハ |
調教師 | 高木登 |
かつては凱旋門賞制覇より遠い夢と言われることもあった米ダート競馬の最高峰を、あるいは先に攻略してしまうかもしれない──ウシュバテソーロがダート路線に転じてから見せ続けている勢いは、そう思わせるほどに底知れない物がある。2歳の8月末に芝でデビューしてから約2年7か月を要して手にしたのは3勝。しかし、5歳を迎えた昨年4月に初めてダートを試すと、1年と掛からず6勝を挙げてドバイWCを制してしまった。
ダートで負けたのは転向2戦目のオープン入り初戦、中山競馬場の不良馬場で出遅れたうえ、最終コーナーでは大きく外に張り出されて先行勢を捕らえ切れなかった3着のみ。上がり3ハロンは前走の日本テレビ盃だけ最速ではないが、ステッキ要らずの楽勝で首位に0秒1劣ったものでしかない。ドバイWCでも殿一気のごぼう抜きを演じたように、最大の武器である末脚の破壊力は群を抜いている。
その末脚が今回も通用する可能性は十分にある。アメリカのダートに近い作りのドバイで結果を出していることに加え、同じオルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌが2年前のBCディスタフで歴史的勝利を挙げた。芝である程度の経験を積んでからダートで開花したキャリアも共通しており、途轍もないことをやってのけそうな期待にあふれている。