マジックワンド
性齢 | 牝4 |
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父 | Galileo |
母 | Prudenzia |
母の父 | Dansili |
調教師 | A.オブライエン |
通算11戦のキャリアでわずかに2勝、G1未勝利のマジックワンドだが、その戦績は優にG1級のポテンシャルを表現している。2歳10月のデビュー戦で7着に敗れ、3戦目の3歳5月に準重賞で初勝利と出足は遅れたが、この時に3馬身半差で負かした相手は次戦で英オークス馬に輝くフォーエバートゥギャザーだった。自身はオークスで11馬身差の4着に完敗したものの、続くロイヤルアスコット開催のリブルスデールステークスではオークス2着のワイルドイリュージョンに4馬身差をつけて重賞初制覇を飾っている。
その後は愛オークス、ヨークシャーオークスともシーオブクラスの5着と歯が立たなかったが、秋を迎えるとヴェルメイユ賞でアタマ差の2着、続くオペラ賞では勝ち馬のワイルドイリュージョンに1馬身差の2着と、G1で勝ち負けを演じるまでになった。次戦のブリーダーズカップフィリー&メアターフでも4着に善戦。ひと息入れてアメリカに再遠征し、今季初戦のペガサスWCターフで2着と牡馬相手にも結果を出した。
勝ち味に遅いながらも地力強化は戦績に表れている通り。素質馬揃いのA.オブライエン厩舎にあって、英愛セントレジャーの騎乗が重なったヴェルメイユ賞を除き、昨年は初勝利からR.ムーア騎手が主戦を務め続けた点も評価の高さを裏づけている。米遠征を2度経験し、今年はすでに実戦も済ませているだけに、不気味な存在となってきそうだ。
マジックワンドの競馬データ