日本調教馬の海外遠征史を振り返ると、古くはアグネスワールドやステイゴールド、エイシンプレストン、近年ではエイシンヒカリなど、国内よりむしろ海外で強さを発揮した名馬たちがいるが、ヴィブロスもそうした馬たちの仲間なのかもしれない。2017年に海外初遠征のドバイターフで、目の覚めるような末脚を繰り出し快勝すると、2年連続の参戦となった昨年も、後方3番手から追い込み2着を確保。暮れの香港遠征では2年9か月ぶりのマイル戦ながらも2着争いを制した。4歳以降の4連対中、3回を海外遠征で記録している。

前走の香港マイルで現役を退く予定だったが、好パフォーマンスを受けて1戦延長し、好相性のドバイターフを引退の花道に選んだ。6歳という年齢に引退戦というと衰えが気になるが計16戦と使い込まれていないことや、昨年の香港マイル２着から3か月の間隔を考えると心配は無用だろう。

もし今年のドバイターフを勝てば、レース史上初の2勝馬に。2着でも初の3年連続連対という快挙になる。アーモンドアイは強敵だが、海外遠征の経験値分だけ、その前でゴールしても不思議ではないだろう。

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