注目馬NOTABLE HORSE

ワイルドマンジャック

(Photo by Dubai Racing Club)
性齢 セ5
Goldencents
Orientatious
母の父 Orientate
調教師 D.オニール

ワイルドマンジャックはダート王国のアメリカ調教馬ながら芝育ち。ここまで通算14戦のうちダートの経験は2戦しかない。芝の12戦では4勝に留まっているが、そのうちの2勝は重賞で挙げたもの。しかも、昨年すでにドバイ遠征を経験しており、アルクォーツスプリント前哨戦のナドアルシバターフスプリントを4.75馬身差で圧勝している。走破時計の1分7秒61は現在も破られていないコースレコードで、コロナ禍で開催中止になっていなければ本番でも有力な1頭だった。

アメリカに帰国後は初戦のデイトナSをハナ差で制し重賞連勝としたが、続くシェイカータウンSでは序盤から後方に置かれて最下位に大敗。すると、D.オニール調教師はワイルドマンジャックを次戦で初のダート戦に差し向ける。そのビングクロスビーSでは4着に終わったものの、序盤の400m通過が21秒58、800mは44秒73の超ハイペースを先頭で並走し、直線で一度は抜け出す構えを作った末の結果。追い込みの勝ち馬から約1馬身半差と負けて強しの内容を残した。

その後は芝に戻るもBCターフスプリントなど3連敗し、前走のパロスヴァーディスSで再びダートに挑むと、今度は番手抜け出しから4馬身1/4差で圧勝。この内容がゴールデンシャヒーン参戦の決め手となった。陣営は昨年の調教でメイダン競馬場のダートコースに好感触を得ており、今回は勝算を十分に持っての再遠征となる。