シルバーウェーヴは日本馬との対戦経験が豊富。昨年のフォワ賞優勝馬でもあり、連覇を賭けて出走してくれば、サトノダイヤモンドとサトノノブレスにとっては恰好の物差しとなるだろう。昨年は5月のG1イスパーン賞でエイシンヒカリと対戦し、約12馬身差をつけられて3着。暮れのG1香港ヴァーズでは、サトノクラウンに20馬身余り離されて大敗するなど、大舞台での底力勝負では日本の一流馬に大きく見劣った。ただし、凱旋門賞では13着に沈んだ一方で、14着のマカヒキには3馬身先着している。

香港ヴァーズから約5か月の休養を挟み、今季はG1ガネー賞で復帰。優勝したクロスオブスターズから約1馬身差、2着のザラックから3/4馬身差の3着とまずまずの滑り出しを見せると、1か月後のG2シャンティイ大賞典でフォワ賞以来となる白星を手にした。続く前走のサンクルー大賞ではまたもザラックに3/4馬身及ばなかったものの、それでも2着と上々の結果を残している。それぞれの結果をもってフランスにおける実力上位を示しているうえ、サンクルー大賞からのローテーションも成果をあげた前年と同様。各陣営が「トライアル仕様」の一戦であれば、主導権を握るだけの力はある。

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