カリフォルニアスパングル
セ6 25戦13勝[13-6-2-4]
2022年の香港マイルで王者ゴールデンシックスティを完封し、世代交代を印象づけたカリフォルニアスパングル。その後は安定感こそあるもののG1勝ちがないまま1年を送り、昨年の香港マイルは生涯最悪の13着に大敗するなどスランプに陥りかけた。しかし、前々走のクイーンズシルバージュビリーCでB.アヴドゥラ騎手と初コンビを組むと復活。スプリント路線に活路を見出し、前走はドバイのアルクオーツスプリントでレコード勝ちと改めて適性の高さを証明した。使い詰めで体調管理が課題だが、それさえクリアできれば優勝候補の最右翼だろう。
マッドクール
牡5 12戦6勝[6-1-3-2]
昨年12月の香港スプリントからわずかな期間で大きな飛躍を遂げたマッドクールにとって、2度目の遠征は歴史的快挙への挑戦となる。香港スプリントの時点では重賞未勝利。スプリンターズSでハナ差の2着に好走していたものの、試金石の一戦では8着の完敗に終わった。それから3か月半の休み明けで挑んだ前走の高松宮記念で重賞とG1の壁を一気に突破。香港スプリントで2馬身半の後れを取ったビクターザウィナーも逆転した。過去にチェアマンズSPの日本調教馬は4着が最高だが、すでに香港の強豪を撃破している事実は自信になる。
ビクターザウィナー
セ5 15戦7勝[7-2-1-5]
香港のシーズンでは明け4歳(2022年9月)とデビューこそ遅かったが、2023年6月の最終戦で重賞に初挑戦(2着)と順調に成長してきた。再び9月に始動した今シーズンは初戦で王者ラッキースワイネスに20ポンド(約9kg)のハンデをもらい2馬身半差の逃げ切り。香港スプリントでは2馬身差と同斤で完敗するも、さらに1か月半後のセンテナリースプリントCでついに逆転し、重賞初制覇をG1で飾った。前走の高松宮記念ではマッドクールに敗れたが、香港スプリントと合わせて対戦成績は五分。右肩上がりの充実ぶりからも引き続き強敵になる。
ラッキーウィズユー
セ6 26戦6勝[6-5-2-13]
3歳終盤のデビューから長らく条件クラスに留まり、昨シーズンは初戦の1勝止まりと振るわなかったが、F.ロー調教師の下に移籍した今シーズンに覚醒。条件クラスから挑戦した香港スプリントでは8番人気(現地発売)の低評価を覆して2着に激走すると、次戦のセンテナリースプリントCでもビクターザウィナーの2着に続いて一気にG1級まで台頭した。その後は2戦続けて9着に沈んでいるが、前走は発表こそ良馬場も、A.アッゼニ騎手の談話によると断続的に降る雨の影響があったとのこと。巻き返しの余地はある。
インビンシブルセージ
セ4 18戦6勝[6-4-4-4]
前走のスプリントカップ(G2)ではあわや初重賞制覇かと思われた瞬間、王者のラッキースワイネスに差し切られた。故障でラッキースワイネスが不在の今回、王道の前哨戦スプリントカップの実質の勝馬とも言え、ここからの参戦では侮れないか。
ハウディープイズユアラブ
セ4 19戦5勝[5-4-4-6]
前走スプリントカップ(G2)では2番人気で重賞初挑戦となったが4着だった。定量にもどるここで、どこまで実力を発揮できるかがカギになる。
サンライズロナウド
牡5 17戦4勝[4-0-3-10]
ロードカナロアとダノンスマッシュで香港スプリントの親子制覇を成し遂げ、この春に勇退した安田隆行元調教師から、息子の安田翔伍調教師がサンライズロナウドを引き継ぎ、日本調教馬初のチェアマンズスプリントプライズ制覇に挑む。年明けに3勝クラスを勝ち上がったばかりでオープン勝ちもなく、実績的に見劣る面は否めないが、前走の阪急杯は1着から半馬身もない3着と勝利に迫った。芝のスプリント路線に転じてまだ4戦。いずれも4着以上と高い対応力を見せており、大金星を狙えるだけの伸びしろを秘めているかもしれない。
フライングエース
セ6 19戦6勝[6-3-4-6]
前走スプリントカップ(G2)では3着。今年1月のセンテナリースプリントカップ(G1)では離された5着とここは相手が強いか。同厩のインヴィンシブルセージとG1初制覇に挑む。
ムゲン
セ5 8戦3勝[3-1-2-2]
G1初挑戦。6歳馬ながら8戦と戦績は少ない。これから新たな局面を魅せることができるか。
ビリービング
牝4 15戦4勝[4-3-2-6]
紅一点でイギリスからの参戦。昨年の英G1スプリントカップでは約1/2馬身差の3着。英チャンピオンズスプリントステークス(G1)では11着と大敗したものの、ここで巻き返しなるか。
リトルブローズ
牡3 9戦2勝[2-2-1-4]
豪スプリントG1ブルーダイヤモンドステークスの勝馬。その後はゴールデンスリッパーSなどに挑戦するも重賞で勝利することはできなかった。香港移籍初戦となり、G1馬の能力を発揮出来ればここで再び復活の可能性も考えられる。