マジックワンド
性齢 | 牝4 |
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父 | Galileo |
母 | Prudenzia |
母の父 | Dansili |
調教師 | A.オブライエン |
サラブレッドでありながら馬車馬の如く働くマジックワンドの活躍ぶりは、単に「タフネス」と形容するだけでは陳腐に感じるほど驚異的だ。同じA.オブライエン厩舎には“アイアンホース”の異名を取った連戦連勝の名馬ジャイアンツコーズウェイがいたが、同馬は2000年の4月から11月にかけて英・愛・米で10戦したのに対し、マジックワンドは1月から11月の前走まで英・愛・米・豪・UAEと、5か国を飛び回って計11戦。その中には米愛1往復半や、アイルランドから地球の反対側にある豪州への移動が含まれている。
11戦の内訳は1900mから3200mまで幅広い距離のG1レースを10戦し、ディアドラも出走したアイリッシュチャンピオンステークスなどで2着が4回。苦手の道悪で距離も長めだったキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスとメルボルンカップ以外は上位争いに絡み続けてきた。また、豪州では10月26日のコックスプレートから11月9日までの2週間で変則3連闘を克服し、3戦目のマッキノンステークスで悲願のG1初制覇と見事に結果も出している。
その後はアイルランドに一時帰国すると、11月30日に今季6か国(地域)目の香港に到着。今季12戦目となる香港カップは疲労の心配もつきまとうものの、ベストの2000mで良馬場の期待も高い舞台だけに、持ち味の堅実性で見せ場を作るはずだ。