ダノンスマッシュ
性齢 | 牡4 |
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父 | ロードカナロア |
母 | スピニングワイルドキャット |
母の父 | Hard Spun |
調教師 | 安田隆行 |
不運に泣いてきた実力派スプリンターが待望のG1タイトルを手に入れるか。3歳のNHKマイルカップの次戦からはスプリント路線に専念し、前走まで1年余りにわたって1200m戦を選択してきたダノンスマッシュだが、その内訳は重賞3勝を含む7戦4勝、2着1回という堂々たるもの。3歳夏のオープン入り初戦は古馬相手のキーンランドカップで2着に善戦し、その後は京阪杯とシルクロードステークスを連勝するなど、G3クラスでは一枚上の地力を見せつけた。
しかし、連対を逃した2戦はG1だった。4歳を迎えた今年はG1奪取へ実力を認められながらもツキがなく、1番人気で迎えられた春の高松宮記念は外めの13番枠からコーナーで遠回りを強いられ、ロスなく立ち回った内枠勢に屈して勝ち馬から約1馬身差の4着。捲土重来を期した秋のスプリンターズステークスも1番人気に推されたが、今度は恵まれたかに思われた内めの2番枠が仇に。前方の馬群が壁となって進路の確保に手間取ると、終盤の猛追も及ばず勝ち馬に1馬身足らずの3着に惜敗した。
父ロードカナロアは4歳秋のスプリンターズSでG1初制覇を飾り、香港スプリントでの歴史的勝利につなげた。4歳春までの歩みはダノンスマッシュにも通じるものがあるだけに、実力全開になれば父に続ける可能性があるはずだ。