香港スプリント

Hong Kong Sprint

2019/12/8(日) 15:25発走※出走日時は日本時間

シャティン競馬場

エセロ

性齢 セ3
Sebring
Pinocchio
母の父 Encosta De Lago
調教師 J.ムーア

今年の香港スプリントはハイレベルな現地の短距離戦線に現れた超新星のお披露目会になるのかもしれない。エセロは4月にデビューしたばかりでキャリアもまだ6戦。南半球の馬齢(8月に加算)に準拠している香港では明け3歳の段階だが、あふれるスピードはすでに古馬の超一流をもしのぐレベルに達している。

昨シーズンのデビュー3戦はすべて逃げ切りで、着差も最大で3馬身1/4と数字上は派手なものではなかったが、その3戦はステッキのひと振りもないワンサイド勝ち。調教代わりのように2歳のシーズンを終えた。ところが、3か月の休養を挟んで迎えた10月の3歳初戦は発馬でやや後手を踏むと、中団に抑えようとする鞍上の意に反して口を割りながらの追走。直線では初めてステッキを受けて2番手に上がったものの、最後に差し込まれて初黒星(3着)と若さを見せてしまった。

それでも、11日後に直線1000mで仕切りなおすと、前方に2頭を見ながらノーステッキで楽勝。その内容で伝説の名馬セイクリッドキングダムの持つレコードタイムを12年ぶりに更新してみせた。数字の裏づけも持って臨んだ前走のジョッキークラブスプリントでは、名だたる強豪たちに2馬身差をつける完勝で重賞初挑戦、初制覇。世代交代へ待ったなしの状況を作り上げている。