香港カップ

2021/12/12(日) 17:35発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ヒシイグアス

性齢 牡6
ハーツクライ
ラリズ
母の父 Bernstein
調教師 堀宣行

じっくりと開花の時を見据えて育てられてきたヒシイグアスが、一流の道へ進むための大きな関門に挑もうとしている。2歳11月にデビューを迎え、12月の2戦目で初勝利、明け3歳初戦で2勝目と順調にキャリアを重ねていたヒシイグアスだが、その後は体質の弱さからペースダウン。重賞初挑戦のスプリングS、3か月後のラジオNIKKEI賞で連敗すると、半年余りの休養を挟んで自己条件から仕切り直すも、3戦しただけで4歳春から再び長期休養に入った。

4歳11月に7か月ぶりの復帰戦を勝ってオープン入りを果たすと、明け5歳の中山金杯で重賞初制覇を飾り、さらに中山記念も快勝して休養前から4連勝。ついに本格化を迎えたかに思われた。しかし、またしても体が悲鳴をあげる。招待を受けていた香港のクイーンエリザベス2世Cを疲労により回避すると、目標に再設定した夏の札幌記念にも間に合わず、前走の天皇賞(秋)まで復帰が大幅に遅れた。

その天皇賞は直前まで慎重な調整が続けられ、陣営も良化途上の状態を示唆する中でのG1初挑戦。大外に近い15番枠と条件も不利だったが、中団から粘りの走りで掲示板を確保した。そうした状況から中5週で連戦できるのであれば、もう一段の良化も期待できよう。体質面から輸送や現地での調整など課題は残されているが、試金石の一戦をクリアできれば来年は王道も開ける。