香港マイル

2021/12/12(日) 16:55発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

サリオス

性齢 牡5
ハーツクライ
サロミナ
母の父 Lomitas
調教師 堀宣行

サリオスが歩んできた道のりは、この香港マイルで同走するダノンキングリーに符合する。どちらもデビュー3連勝で大きな注目を集め、4戦目で皐月賞、5戦目でダービーに出走。2戦目から重賞連勝で2歳王者となったサリオスは、皐月賞とダービーでコントレイルの後塵を拝したものの、いずれも2着で世代ナンバー2の座を確固たるものにした。夏を越した毎日王冠で古馬を圧倒する一方、期待された次戦のマイルCSでは枠順に泣かされて5着。ここまではダノンキングリーに非常に似ている。2歳王者をはじめ実績的にはサリオスがやや上といえる。

しかし、この4歳は苦しい時間を過ごしている。初戦の大阪杯は未知の重馬場にスタミナを奪われて5着に終わり、その疲労が残った安田記念も8着に完敗。回復が遅れたまま蹄にも不安を生じ、前走のマイルCSに直行を余儀なくされた。レースは外枠に泣かされた昨年から一転して内枠からのスタート。実戦で初装着したブリンカーが効きすぎて序盤に力み、押し出されるように先行して6着と前年より着順を落としてしまった。

ここ1年は枠順や馬場などの物理的要因に翻ろうされてきた面もあり、現状が実力ということはないだろう。父ハーツクライは4歳秋から本格化し、半姉のサラキアも5歳秋に完成した。サリオスの反撃が香港マイルから始まっても不思議はない。