香港マイル
2021/12/12(日) 16:55発走 シャティン競馬場
性齢 | 牝4 |
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父 | Zoffany |
母 | Many Colours |
母の父 | Green Desert |
調教師 | A.オブライエン |
ジャパンCに参戦のブルームが今季11戦目だったことは驚きを呼んだが、このマザーアースも香港マイルで10戦目を迎える。日本の常識ならずとも疲労が心配されるところだが、それを可能にしてしまうのがA.オブライエン調教師が名伯楽たる由縁の一つだろう。かつてはジャイアンツコーズウェイを“アイアンホース”の異名とともに世界的成功に導き、2019年にも牝馬のマジックワンドが世界6か国で計12戦を走り抜いた。その年の最終戦、つまり12戦目は香港Cでウインブライトに短アタマ差の2着。マザーアースの参戦も力を出せるという判断があればこそと信じられる。
そのマザーアースは5月の英1000ギニーで今季初戦を飾ると、10月のサンチャリオットSまで牝馬限定のマイルG1を7連戦。8月のロートシルト賞を含む2勝、2着3回、3着2回と常に優勝争いに絡み続けた。3着に敗れた9月のメイトロンSは残り1ハロンから進路を失う不利に泣いた結果だ。サンチャリオットSの後はクイーンエリザベス2世S(5着)、前走のBCマイル(10着)と牡馬混合のマイルG1に挑んで壁に当たった感があるが、どちらも最後方からの追走で展開が合わなかった。
中団から後方に控える形が多いが、流れに応じて前で受けられる自在性も備えている。元は堅実なタイプだけに、この2戦で見限るのは早計だろう。