香港ヴァーズ 2023/12/10(日) 15:10発走 シャティン競馬場

日本馬挑戦の歴史JAPANESE HISTORY

日本調教馬は参戦機会3連勝中、入着率5割に迫る支配力を発揮

日本調教馬は香港ヴァーズ創設の1994年にエイシンテネシーが参戦。2000年のG1昇格後では香港Cに次ぐ5勝を記録し、延べ25頭で12頭が3着以内に好走と入着率は5割に迫る。2016年以降は常に上位争いを演じ、2022年までの参戦機会では3連勝中(遠征馬がいなかった2020年を除く)と抜群の実績を残している。

日本調教馬の香港ヴァーズ初制覇はレース創設から7年目の2001年だが、参戦頭数では5頭目という比較的早いものだった。1勝目をもたらしたステイゴールドは6歳の目黒記念で待望の重賞初制覇を飾り、7歳で日経新春杯、さらに海外初遠征のドバイシーマクラシック(当時G2)と連勝して「善戦マン」の異名を徐々に返上。2着4回と跳ね返されてきたG1制覇を賭け、香港ヴァーズで引退戦に臨んだ。

レースではゴドルフィンのエクラールが2番手から早めにピッチを上げ、中団追走のステイゴールは逆転不可能にも思われる差を広げられた。それでも、しぶとく追い上げると最後の100mから飛ぶような加速で接近。最後の一完歩で際どく逆転し、アタマ差で文字通りのラストチャンスをものにした。現地表記の「黄金旅程」という馬名を体現するかのような大団円は、競馬史に残るドラマとして語り継がれることになった。

ステイゴールドの劇的な勝利後は2005年にシックスセンスが2着、ジャガーメイルも2008年(3着)と2012年(2着)に善戦。その一方で日本調教馬は15年も白星から遠ざかったが、2016年にサトノクラウンが2勝目を挙げると堰を切ったように躍進する。

そのサトノクラウンは単勝20倍の7番人気ながら、前年の覇者で1.5倍の圧倒的人気を集めるアイルランドのハイランドリールを鮮やかに差し切っての金星。ハイランドリールは2017年に巻き返して2勝目を挙げ、その3着にトーセンバジルが続く。2018年にはリスグラシューが地元の雄エグザルタントと叩き合ってクビ差の2着と優勝に迫った。

そして、2019年はグローリーヴェイズが馬群の中からエグザルタントを急襲し、3馬身半突き抜ける圧勝劇。2着にはラッキーライラックが続き、日本勢初のワンツーフィニッシュを決めた。グローリーヴェイズは2021年に日本調教馬として初の2勝目を挙げると、3勝目を狙った2022年は3着に終わるも、代わってウインマリリンが大外一気に勝利をさらい、日本勢の連勝(参戦機会)を「3」に伸ばした。

馬名 性齢 着順 騎手 調教師
2022 ウインマリリン 牝5 1 D.レーン 手塚貴久
グローリーヴェイズ 牡7 3 J.モレイラ 尾関知人
2021 グローリーヴェイズ 牡6 1 J.モレイラ 尾関知人
ステイフーリッシュ 牡6 5 C.ホー 矢作芳人
2019 グローリーヴェイズ 牡4 1 J.モレイラ 尾関知人
ラッキーライラック 牝4 2 C.スミヨン 松永幹夫
ディアドラ 牝5 4 O.マーフィー 橋田満
2018 リスグラシュー 牝4 2 J.モレイラ 矢作芳人
クロコスミア 牝5 10 岩田康誠 西浦勝一
2017 トーセンバジル 牡5 3 J.モレイラ 藤原英昭
キセキ 牡3 9 M.デムーロ 角居勝彦
2016 サトノクラウン 牡4 1 J.モレイラ 堀宣行
ヌーヴォレコルト 牝5 4 岩田康誠 斎藤誠
スマートレイアー 牝6 5 武豊 大久保龍志
2014 カレンミロティック セ6 5 池添謙一 平田修
2013 アスカクリチャン 牡6 7 岩田康誠 須貝尚介
2012 ジャガーメイル 牡8 2 D.ホワイト 堀宣行
2011 トレイルブレイザー 牡4 6 安藤勝己 池江泰寿
2010 ジャガーメイル 牡6 4 C.ウィリアムズ 堀宣行
2009 ジャガーメイル 牡5 4 C.スミヨン 堀宣行
2008 ジャガーメイル 牡4 3 M.キネーン 堀宣行
2006 ソングオブウインド 牡3 4 武幸四郎 浅見秀一
アドマイヤメイン 牡3 8 武豊 橋田満
2005 シックスセンス 牡3 2 四位洋文 長浜博之
2001 ステイゴールド 牡7 1 武豊 池江泰郎
1999 ローゼンカバリー 牡6 7 菊沢隆徳 鈴木康弘
1997 エイシンサンサン 牝5 12 武豊 坂口正則
1995 タニノクリエイト 牡3 4 蛯名正義 森秀行
1994 エイシンテネシー 牝5 4 増井裕 坂口正則