【メルボルンC】波乱傾向が強いレースの狙い目は?
2018年11月03日 15:52
例年20頭以上の多頭数かつハンデ戦で行われるメルボルンカップ。2008年以降の過去10年のデータからレース傾向を探っていく。
まず表1は人気別成績。1番人気馬は1勝のみで、連対率9.1%・複勝率27.3%と低い。上位4番人気までが半数の5勝をあげているものの、連対率・複勝率はそれほど高くない。上位人気馬の信頼度が低いのが、大きな特徴といえる。
一方、6番人気以下の下位人気馬の活躍が目立ち、6~9番人気馬は3勝をあげ、複勝率20.0%。10番人気以下も2勝と一発がある。6番人気以下が3着以内馬30頭中18頭と実に6割を占めている。JRAでの馬券発売があった一昨年も1着8番人気、2着12番人気と伏兵馬がそろって連対。馬連万馬券、3連単でも21万9110円の波乱となった。人気薄の伏兵を狙って面白いレースだ。
表2は斤量別成績。54.5~55.5キロの馬が最多の4勝をあげており、勝率トップ。ただし、54キロ以下の馬が半数の5勝をあげており、軽量馬の一発がある。
また、56~57キロの馬は1勝のみだが、連対率・複勝率は最も高い。なお、トップハンデの馬は【0-0-0-11】と苦戦傾向にある。
表3はゲート番別成績。内の1~8番ゲートに入った馬が半数の5勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。なかでも5番ゲートは【2-1-1-6】で2勝をあげ、連対率30%・複勝率40%と優秀だ。
また、中枠の9~16番ゲートは3勝、外の17~24番ゲートは2勝。外になるにつれて勝率・連対率・複勝率いずれも下降傾向にある。なお、大外のゲートに入った馬は【0-0-0-10】と苦戦傾向にある。内のゲートの馬を積極的に狙っていきたい。
表4は調教国別3着以内数。地元オーストラリアの馬が一昨年のアルマンダンら過半数の6勝をあげている。2着は2回と少ないものの、3着6回で計14回と3着以内数の約半数を占めている。
フランス調教馬は10・11年に連覇したものの、近6年は3着以内に入っていない。注目したいのがアイルランド調教馬で、昨年はリキンドリングが優勝し、上位3着までを独占した。近3年続けて連対馬を出しており、今年も要注目だ。
また、イギリス調教馬からは優勝馬こそ出ていないものの、2着5回・3着2回。連下にはチェックしておきたい。
なお、日本馬は06年にデルタブルース、ポップロックが1、2着を独占する快挙を見せたものの、近10年では5頭挑戦していずれも10着以下と大敗している。
最後に表5は前走着順別成績。前走1着馬が最多の4勝をあげており、2着4回・3着3回と好走回数も多い。これを含め前走4着以内だった馬で8勝をあげ、3着以内数22回と大半を占めている。
前走5着以下から勝利したのは2頭のみで、波乱傾向の割には前走大敗からの巻き返しは少ない。前走で上位着順だった馬を狙っていきたいところだ。