クイーンエリザベスステークス2020/4/11(土) 14:55発走 ランドウィック競馬場

見どころPREVIEW

レーティングがトップタイのダノンプレミアム。(Photo by Getty Images)

G1実績豊富なダノンプレミアム、初海外でも勝機は十分!

2019年は日本調教馬が大暴れした豪州G1戦線に、今年もさっそくダノンプレミアムが参戦表明した。日本馬と対戦経験のある馬が多い相手関係となり、それらの比較から勝機は大いにありそうだ。

クイーンエリザベスステークスには昨年も日本からクルーガーが遠征し、豪州が誇る歴史的名牝ウィンクスの2着に食い下がる激走を披露。半年後にはリスグラシューがコックスプレートを圧勝し、豪州における2000m級の二大レースで日本馬が強烈に存在感をアピールした。また、メールドグラースも2400mのコーフィールドカップを快勝。日本でG1実績のないクルーガーやメールドグラースが通用した事実から、G1実績豊富なダノンプレミアムなら勝機も十分なはず。現地ブックメーカーの前売りでも1番人気に推されている。

今回の相手関係を整理すると、昨年のコックスプレートから3着のテアカウシャークを筆頭にキングズウィルドリーム(6着)、ベリーエレガント(12着)が出走を予定しているが、内容はリスグラシューに着差以上の完敗。牡馬のテアカウシャークはリスグラシューより2kg重い斤量で3.5馬身差だった。JRAのレーティング(Rt.)を参考にすると、ダノンプレミアムはトップタイの119ポンドでテアカウシャークより1ポンド(約0.5kg)上の評価。今回の両雄は59kgの同斤で戦うため、数字上はダノンプレミアムが優位となる。

テアカウシャークを含め、前売り人気でダノンプレミアムとトップ3を形成しているのが英国からの遠征馬アデイブ。Rt.119でダノンプレミアムと同等の評価をされている。英国では名うての道悪巧者として知られ、昨年初戦から前走までの6戦は全て重か不良馬場のレースを選択。英チャンピオンステークスでもディアドラに2馬身余り先着と、道悪での強さは折り紙つきだ。前哨戦のG1ランヴェットステークス勝ちと臨戦過程も良く、稍重までしか経験のないダノンプレミアムには馬場次第で大きな脅威となる。

また、ランヴェットSでアデイブに半馬身差のベリーエレガント(Rt.116)も人気の一角だが、その後に2400mのタンクレッドステークスへ連闘し、ここ4週で3戦目という疲労は気になるところ。コックスプレートの12着は出遅れから折り合いを欠いた内容で度外視できる。

今レースを第一の目標として実戦を重ね、昨年11月以来の勝利を狙うメロディベル。(Photo by Getty Images)

ニュージーランドの女傑メロディベル(Rt.116)が侮れない。前走のドンカスターマイルは4着も、牝馬ながら57kgのトップハンデを負担し、終始馬群の外を走らされた結果。大目標としてきたのがクイーンエリザベスSで、2000m前後はG1のみ3戦して2勝、2着1回と実績十分だ。昨年11月のマッキノンステークスではクルーガーに4馬身余りの差をつけて2着。勝ち馬のマジックワンドに1馬身及ばなかったものの、その相手は次戦の香港カップでウインブライトを追い詰めた。前売り人気は5、6番手だが、昨年のクイーンエリザベスSでクルーガーに4.5馬身離された古豪ハッピークラッパー(Rt.114)との比較で盲点になっている印象。

ヴァウアンドディクレア(Rt.115)はコーフィールドCでメールドグラースの2着があるが、当時は3kg軽いハンデで1馬身差の完敗。次戦のメルボルンCでは同馬に勝利したが、ハンデ差が4kgに広がった上で着差は1.2馬身に過ぎなかった。実績的に今回の2000mも距離不足の感がある。

この他に春のエプソムハンデキャップを制したコールディング(Rt.117)もいるが、当時は50.5kgの軽ハンデで4kg重い2着テアカウシャークに0.1馬身差。距離経験も1600mまでしかなく、今回は試金石といったところだろう。同じことは条件戦から前走のG3で重賞初制覇のマスターオブワイン(Rt.114)にも言え、4連勝中の勢いがどこまで通じるか。

(渡部浩明)