サウジカップ 2025/2/23(日) 02:40発走 キングアブドゥルアジーズ競馬場

レース概要・過去結果HISTORY

昨年はウシュバテソーロがセニョールバスカドールにアタマ差で敗れた。(Photo by Kazuhiro Kuramoto)

サウジカップ 競走条件・賞金HISTORY

サウジカップ(G1)
2025年2月23日 (日) 02:40[現地時間 2025年2月22日 (土) 20:40]
サウジアラビア キングアブドゥルアジーズ競馬場
ダート左1800m 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55kg 南半球産3歳=牡・セン馬 53.5kg、牝馬 51.5kg

賞金総額:2000万米ドル(約30億円)
1着賞金:1000万米ドル(約15億円)
※1米ドル=150円で換算

サウジカップ 歴史HISTORY

サウジカップの創設が正式に発表されたのは2019年8月7日。サウジアラビア・ジョッキークラブ(JCSA)会長のバンダル・ビン・ハリド・アル・ファイサル殿下は、アブドゥルアジーズ国王によるサウジアラビア建国(1932年)を記念するものであると創設の理由を述べた。

計画が具体的に動きはじめた2018年の段階では、サウジCの賞金総額は1500万米ドルから2000万米ドルが想定されていた。当時はアメリカのペガサスワールドカップ(総額1600万米ドル)が世界最高で、隣国UAEのドバイワールドカップ(総額1000万米ドル)が2位。サウジCの創設に当たっては両レースから大きな影響を受けた。

首都リヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場で第1回サウジCが開催されたのは2020年2月29日で、賞金総額は世界最高の2000万米ドル、1着賞金1000万米ドル(当時のレートで総額が約21億円、1着は約10億5000万円)となった。2月末の開催日はペガサスWC(1月末)とドバイWC(3月末)の中間にあたり、当時はペガサスWCの上位3頭に優先出走権が付与されていた。

また、サウジCの開催日には複数のアンダーカードが組まれ、現在は国際レースとしてネオムターフカップ(芝2100m)、1351ターフスプリント(芝1351m)、レッドシーターフハンデキャップ(芝3000m)、リヤドダートスプリント(ダート1200m)、サウジダービー(ダート1600m)が施行。約1か月前には優先出走権が付与される前哨戦も用意されており、これらはドバイWCデーのコンセプトに倣っている。

2019年末から拡大を始めたコロナ禍の中で行われることになった第1回は世界情勢を映すように波乱を呼んだ。米国のマキシマムセキュリティの優勝で一度は決着したものの、レース後の薬物検査で違反が判明。2024年8月に正式に失格の裁定が降り、2位入線していた米国の牝馬ミッドナイトビズーが初代王者に繰り上がっている。

2021年の第2回からはペガサスWCの優先出走権は1着のみになる一方、日本のチャンピオンズC優勝馬に優先出走権が付与され、2020年の覇者チュウワウィザードが参戦するも9着。レースは2020年のサウジダービー(当時の名称はサンバサウジダービーカップ)2着馬で、その後に仏ダービー制覇など欧州芝路線で活躍したミシュリフの優勝に終わる。また、同年の秋には国際競馬統括機関連盟(IFHA)によりサウジアラビアがパート2国に昇格し、それと同時にG1の格付けを受けて迎えた2022年のサウジCは地元のエンブレムロードが劇的に優勝した。

2023年の第4回は前年にドバイターフを制すなど芝路線で活躍していたパンサラッサが、日本調教馬として初優勝。3着カフェファラオ、4着ジオグリフ、5着クラウンプライドと日本勢が席巻する。2024年は米国のセニョールバスカドールに日本のウシュバテソーロがアタマ差で惜敗(2着)した。

なお、ペガサスWCの賞金総額は2020年に300万米ドルまで減額され、サウジCの優先出走権も2023年をもって廃止。サウジ国外のレースではチャンピオンズCのみに優先出走権が付与されている。

サウジカップ 過去レース結果(歴代優勝馬)HISTORY

レース日 調教国 馬名 性齢 騎手 調教師 タイム
2024年2月24日 アメリカアメリカ セニョールバスカドール 牡6 J.アルバラード T.フィンチャー 1:49:50
2023年2月25日 日本日本 パンサラッサ 牡6 吉田豊 矢作芳人 1:50:80
2022年2月26日 サウジアラビアサウジアラビア エンブレムロード 牡4 W.ラモス M.アルムロワ 1:50:52
2021年2月20日 イギリスイギリス ミシュリフ 牡4 D.イーガン J.ゴスデン 1:49:59
2020年2月29日 アメリカアメリカ ミッドナイトビズー 牝5 M.スミス S.アスムッセン 1:50:69

サウジカップ 日本馬の過去成績HISTORY

馬名 着順 性齢 騎手 調教師
2024 ウシュバテソーロ 2 牡7 川田将雅 高木登
デルマソトガケ 5 牡4 C.ルメール 音無秀孝
クラウンプライド 9 牡5 J.モレイラ 新谷功一
レモンポップ 12 牡6 坂井瑠星 田中博康
メイショウハリオ 取消 牡7 浜中俊 岡田稲男
2023 パンサラッサ 1 牡6 吉田豊 矢作芳人
カフェファラオ 3 牡6 J.モレイラ 堀宣行
ジオグリフ 4 牡4 C.ルメール 木村哲也
クラウンプライド 5 牡4 D.レーン 新谷功一
ジュンライトボルト 7 牡6 R.ムーア 友道康夫
ヴァンドギャルド 11 牡7 M.バルザローナ 藤原英昭
2022 マルシュロレーヌ 6 牝6 C.スミヨン 矢作芳人
テーオーケインズ 8 牡5 松山弘平 高柳大輔
2021 チュウワウィザード 9 牡6 戸崎圭太 大久保龍志
2020 ゴールドドリーム 5 牡7 C.ルメール 平田修
クリソベリル 6 牡4 C.スミヨン 音無秀孝
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