DATA SEARCH

競馬データ検索

データ検索
  • ガンランナー

    Photo by Getty Images

  • ガンランナー

    Photo by Getty Images

  • ガンランナー

    Photo by Getty Images

  • ガンランナー サムネイル
  • ガンランナー サムネイル
  • ガンランナー サムネイル

プロフィール

丈夫で長持ち、そして高品質な製品はハイブランドの特長といえるが、ガンランナーという競走馬もそうした条件を備えていた。2歳秋のデビューから明け5歳に引退するまでの19戦で着外は2回のみ。3戦目から重賞を17連戦してG1レース6勝を含む10勝と堅実に活躍し、ついには全米王者まで上り詰めた。引退後は種牡馬としても早々に成功するなど、競走馬のオーナーにとって理想のような存在だ。

ガンランナーの競走生活を振り返ると、1頭の強敵が対照的な存在として浮かび上がる。同世代の最前線に突如として姿を現し、一気に頂点へ駆け上がったアロゲートがその馬だ。アルプスの山肌を思わせる鋭角的な上昇力でダート戦線を席巻した同期生に対し、ガンランナーは文字通りに大差をつけられる関係性となるも、富士山のように滑らかな成長曲線を描いて追いつき、やがて追い越すに至った。

ガンランナーは現役時代にG2勝ちの母、その半兄に2005年のエクリプス賞年度代表馬セイントリアムがいる良血馬で、2歳9月からデビュー2連勝で順調にキャリアをスタートした。3戦目に不良馬場で初黒星を喫するも、3カ月の休養から明けた3歳初戦のリズンスターSで重賞初制覇。続くルイジアナダービーも勝ってケンタッキーダービーの有力候補に名乗りを上げた。

しかし、日本からラニも参戦した本番では、逃げる2歳王者ナイキストの背後から突き放されて3着に惜敗。三冠戦の残りは見送って仕切り直しのG3を圧勝したが、次戦のハスケル招待Sも3戦目と同様の不良馬場で生涯最悪の5着に敗れてしまう。KYダービーも発表こそ良馬場(Fast)だったが、部分的に水が浮くような馬場状態。馬場状態がもう少し良ければ、あるいは結果が違っていたのかもしれない。

ただ、次戦の“真夏のダービー”ことトラヴァーズSで、そんな「たられば」など一笑に付すような怪物と遭遇する。KYダービーの頃には未勝利で、はるか格下だったアロゲートが彗星の如く現れると、ガンランナーは影も踏めずに15馬身差をつけられて完敗。秋にBCダートマイル2着からクラークHでG1初制覇を飾ったものの、ワールドベストレースホースランキング首位に輝くアロゲートの陰で3歳のシーズンを終えた。

4歳を迎えたガンランナーは初戦のG3レイザーバックHをトップハンデで圧勝し、次戦のドバイWCへ弾みをつけた。しかし、その前にトラヴァーズS以来の対戦となったアロゲートが立ちはだかる。ガンランナーは出遅れたアロゲートから15馬身ほど先行しながらもリードを守れず2着。内容的には初対戦で喫した以上の完敗だった。

ところが、決定的と追われた両雄の差が、この対戦を境にして入れ替わっていく。ガンランナーは帰国初戦のスティーブンフォスターHを7馬身差、続くホイットニーSも5馬身1/4差、さらにウッドワードSは10馬身1/4差とG1レースをワンサイドで3連勝。一方、アロゲートはまさかの2連敗と精彩を欠いた。そして、両雄はBCクラシックで3度目の直接対決を迎えると、ガンランナーがアロゲートに6馬身1/4差をつけて雪辱を果たし、エクリプス賞年度代表馬を受賞。ペガサスWCでG1レース6連勝として有終の美を飾った。

北米歴代2位(当時)の獲得賞金1598万8500ドルを記録して種牡馬入りしたガンランナーは、初年度産駒のエコーズールーがBCジュベナイルフィリーズを制すなど新種牡馬リーディングに輝き、さらにアーリーヴォーティングはプリークネスS、テイバもサンタアニタダービー勝ちと早々に成功を決定づけた。

基本情報

生年 2013
性別
毛色 栗毛
Candy Ride
Quiet Giant
母父 Giant's Causeway
調教師 S.アスムッセン
生産者 Besilu Stables, LLC
馬主 Winchell Thoroughbreds Llc And Three Chimneys Farm
通算成績 19戦12勝[12-3-2-2]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2018/01/27 ガルフストリームパーク ペガサスワールドカップ(G1) 1 F.ジェルー ダート 1800
2017/11/04 デルマー ブリーダーズカップクラシック(G1) 1 F.ジェルー ダート 2000
2017/09/02 サラトガ ウッドワードステークス(G1) 1 F.ジェルー ダート 1800
2017/08/05 サラトガ ホイットニーステークス(G1) 1 F.ジェルー ダート 1800
2017/06/17 チャーチルダウンズ スティーブンフォスターハンデキャップ(G1) 1 F.ジェルー ダート 1800
2017/03/25 メイダン ドバイワールドカップ(G1) 2 F.ジェルー ダート 2000
2017/02/20 オークローンパーク レイザーバックハンデキャップ(G3) 1 F.ジェルー ダート 1700
2016/11/25 チャーチルダウンズ クラークハンデキャップ(G1) 1 F.ジェルー ダート 1800
2016/11/04 サンタアニタパーク ブリーダーズカップダートマイル(G1) 2 F.ジェルー ダート 1600
2016/09/24 パークスレーシング ペンシルベニアダービー(G2) 2 F.ジェルー ダート 1800
2016/08/27 サラトガ トラヴァーズステークス(G1) 3 F.ジェルー ダート 2000
2016/07/31 モンマスパーク ハスケル招待ステークス(G1) 5 F.ジェルー ダート 1800 不良
2016/06/18 チャーチルダウンズ マットウィンステークス(G3) 1 F.ジェルー ダート 1700
2016/05/07 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー(G1) 3 F.ジェルー ダート 2000
2016/03/26 フェアグラウンズ ルイジアナダービー(G2) 1 F.ジェルー ダート 1800
2016/02/20 フェアグラウンズ リズンスターステークス(G2) 1 F.ジェルー ダート 1700
2015/11/28 チャーチルダウンズ ケンタッキージョッキークラブステークス(G2) 4 R.サンタナJr. ダート 1700 不良
2015/10/17 キーンランド 条件戦 1 R.サンタナJr. ダート 1700
2015/09/11 チャーチルダウンズ 未勝利戦 1 R.サンタナJr. ダート 1600

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 11 2 0 2 15 73% 87% 87%
1801m~2100m 1 1 2 0 4 25% 50% 100%
2101m~ 0 0 0 0 0 0% 0% 0%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 12 2 2 0 16 75% 88% 100%
稍重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
重馬場 0 1 0 0 1 0% 100% 100%
不良馬場 0 0 0 2 2 0% 0% 0%
TOPへ戻る