07/02 13:25
アンリマティスが愛G2レイルウェイS制す、厩舎の歴代勝ち馬には名馬ずらり
プロフィール
スペインとポルトガルを擁すイベリア半島の南端に位置し、対岸にモロッコを望むジブラルタル。ユトレヒト条約によってイギリスへ領有権が渡り、今なお手放さない地中海の要衝にそびえ立つ巨大な岩から名を受けたロックオブジブラルタルは、難攻不落の軍事要塞としての側面も持つ巨岩の如く、欧州マイル路線で無敵のキャリアを築き上げた。
1番人気に応えてデビュー戦を飾ったロックオブジブラルタルだったが、ロイヤルアスコット開催のコヴェントリーSでは6着に敗れ、2戦目にして早くも戦績に土をつけてしまう。ただし、これがロックオブジブラルタルにとって生涯唯一の連逸。その後は重賞戦線で白星を重ね、最終的にはグランクリテリウム(仏)、デューハーストS(英)とG1連勝で2歳戦を終える。カルティエ賞最優秀2歳牡馬の座こそA.オブライエン厩舎の僚友ヨハネスブルグに譲ったものの、英愛仏で7戦5勝(重賞4勝)の堂々たる戦績を残した。
3歳を迎えたロックオブジブラルタルは英2000ギニーで始動。ぶっつけ本番で初のマイル戦に臨み、早め先頭から僚馬ホークウィングの猛追をクビ差しのいでクラシックホースの栄誉を手に入れる。そして、この勝利が華々しいキャリアの分岐点となった。返す刀で愛2000ギニー、セントジェームズパレスSも快勝し、33年ぶりの3レース制覇を達成。続くサセックスSで初対戦の古馬をも撃破すると、次戦のムーランドロンシャン賞で競走生活のハイライトを迎える。
3歳となって無敗の快進撃を続けていたロックオブジブラルタルは、ムーランドロンシャン賞でも当然のように1番人気タイに推された。レースでは直前のジャックルマロワ賞で3度目のG1制覇を飾っていたバンクスヒルをねじ伏せ、前年のグランクリテリウムから数えてG1レース7連勝。歴史的名馬ミルリーフの持つ欧州G1連勝記録を30年ぶりに塗り替えたのだった。
この後、ロックオブジブラルタルはBCマイル遠征を敢行したが、序盤から流れをつかめないまま直線入口では故障馬の煽りを受ける不運も重なり、猛追及ばず2着に終わり連勝ストップ。結局、これが現役最後のレースとなった。
生年 | 1999 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | Danehill |
母 | Offshore Boom |
母父 | Be My Guest |
調教師 | A.オブライエン |
生産者 | |
馬主 | Sir Alex Ferguson & Mrs.John Magnier |
通算成績 | 13戦10勝[10-2-0-1] |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~1400m | 5 | 1 | 0 | 1 | 7 | 71% | 86% | 86% |
1401m~1800m | 5 | 1 | 0 | 0 | 6 | 83% | 100% | 100% |
1801m~2100m | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
2101m~ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 5 | 0 | 0 | 1 | 6 | 83% | 83% | 83% |
稍重馬場 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 67% | 100% | 100% |
重馬場 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 75% | 100% | 100% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |