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プロフィール

ケンタッキーダービーとプリークネスS、ベルモントSから成るアメリカ三冠戦を、現在と同じ約1ヵ月のレース間隔で初制覇したのが1919年のサーバートン。それから100年余りで13頭の三冠馬が誕生した。過酷な日程を克服して達成する三冠はそれだけで歴史的偉業だが、それを史上最速で成し遂げたのがジャスティファイだ。

1260ポンド(約570kg)にもなる巨体を誇ったジャスティファイは仕上がりに時間を要し、明け3歳の2月18日までデビューが遅れた。例年ならリズンスターSやウィザーズSが行われ、ダービーを目指す同世代の強豪たちが本格的に始動するタイミング。一刻の猶予もない状況で初陣を迎えたジャスティファイは7ハロン戦を9馬身半差、3週後には条件戦も6馬身半差で圧勝し、3戦目のサンタアニタダービーで重賞に初挑戦する。

下馬評は2歳時にG1レース2勝など重賞3勝のボルトドーロとの一騎打ち。実績上位のボルトドーロを差し置いて1番人気に推されたジャスティファイは、3馬身差の逃げ切りで完勝を収める。西海岸最大の前哨戦で強豪を寄せつけなかった走りは高く評価され、KYダービーも1番人気で迎えられた。

キャリアが少ないジャスティファイには様々な不安が投げかけられ、その中の一つに明け3歳デビューの馬は1882年のアポロを最後にダービー未勝利という「アポロの呪い」と呼ばれるジンクスがあった。しかし、ジャスティファイは篠突く雨に濡れる馬場をものともせず先行すると、第3コーナーから先頭に立って2着の2歳王者グッドマジックに2馬身半差をつける快勝。136年ぶりに呪いを解くと同時に、過去100年で2頭目となる4戦目でのKYダービー制覇を果たした。

続くプリークネスSはダービーと同様の水が浮く馬場に加え、霞が立ち込める視界不良の中での戦いとなった。ジャスティファイはグッドマジックと併せ馬の態勢で馬群をリード。直線では粘るグッドマジックを押さえ込む一方、最後にブラヴァーゾの強襲を半馬身しのいで二冠を達成する。

そして三冠目のベルモントS。ジャスティファイはデビューから1戦ごとに2着馬との差が詰まっていたことや血統的な背景もあり、三冠チャレンジに付き物の距離が課題とされた。それでも、最内枠から素早くハナを切ると終始1馬身余りのリードを保ち、最後方から追い込むグロンコウスキーを1馬身3/4差と寄せつけずに逃げ切り。1977年のシアトルスルー以来、41年ぶり2頭目となる無敗の三冠馬に輝く。明け3歳デビュー馬としては史上初、2月18日のデビューから約3か月半、112日での達成ももちろん最速という歴史を塗り替える快挙だった。

その後、秋のBCクラシックを目標に休養に入るも、左前肢の球節を痛めて7月25日に引退が決まる。種牡馬入りしたジャスティファイの種付け料は15万ドル(約1700万円)、豪州にもシャトル派遣が決まるなど順風満帆の船出だった。

ところが、引退から1年余りが過ぎた2019年9月にスキャンダルが報じられる。サンタアニタダービー後に実施された検査でジャスティファイの体内から禁止薬物(スコポラミン)が検出されていた。すぐに失格の裁定が下されていれば、勝利で得られるKYダービーの出走ポイントは無効。ジャスティファイはダービーに出走できなかったことになる。

この問題を水面下で処理したカリフォルニア州競馬委員会には批判と疑惑の目が向けられ、サンタアニタダービーで敗れたボルトドーロ陣営からも異議申し立てが行われた。そして審問が重ねられた結果、厩舎周辺に自生するヨウシュチョウセンアサガオにスコポラミンの成分が含まれ、それが飼料などに混入したとの判断で解決。鮮やかな三冠の記憶に後味の悪さを残したことは否めないが、ジャスティファイの名誉は守られた。

基本情報

生年 2015
性別
毛色 栗毛
Scat Daddy
Stage Magic
母父 Ghostzapper
調教師 B.バファート
生産者 John D. Gunther
馬主 China Horse Club, Head of Plains Partners LLC, Starlight Racing, WinStar Farm
通算成績 6戦6勝[6-0-0-0]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2018/06/09 ベルモントパーク ベルモントステークス(G1) 1 M.スミス ダート 2400
2018/05/19 ピムリコ プリークネスステークス(G1) 1 M.スミス ダート 1900 不良
2018/05/05 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー(G1) 1 M.スミス ダート 2000 不良
2018/04/07 サンタアニタパーク サンタアニタダービー(G1) 1 M.スミス ダート 1800
2018/03/11 サンタアニタパーク 条件戦 1 M.スミス ダート 1600
2018/02/18 サンタアニタパーク 未勝利戦 1 D.ヴァンダイク ダート 1400

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
1401m~1800m 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
1801m~2100m 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
2101m~ 1 0 0 0 1 100% 100% 100%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 3 0 0 0 3 100% 100% 100%
稍重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
重馬場 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
不良馬場 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
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