クラックスマン敗れる!ポエッツワードがプリンスオブウェールズSでG1初制覇
2018年06月21日 11:50
現地20日にロイヤルアスコット開催2日目のメーンレースとして行われたG1プリンスオブウェールズステークス(4歳以上、芝10ハロン)は、圧倒的1番人気のクラックスマンを直後でマークしたポエッツワードが、直線で狙いすまして差し切り。2馬身1/4差をつける完勝でG1初制覇を飾った。さらに8馬身離れた3着にはホークビルが入線した。
この日のクラックスマンはスタート直後から鞍上のL.デットーリ騎手に促されるなど、道中の行きっぷりが終始今ひとつ。3着以下こそ大きく引き離したものの、ポエッツワードに接近を許すと抵抗することもなく軍門にくだった。
J.ゴスデン調教師は「道中はジョッキーに手を焼かせていたね。エプソム(前走のコロネーションカップ)では上り坂が少し気になったけど、いずれにせよ言い訳はしない」と潔く敗戦の弁。その一方で「厩舎に戻ったら少し絞ろうと思う。それでどうなるか、キングジョージまで様子を見るつもり」と太め残りの見解を口にしている。また、デットーリ騎手は「春とは別の生き物みたいだった」と不可解な走りに困惑していた。
昨秋の英チャンピオンステークスでつけられた7馬身差を逆転し、大本命撃破でG1初制覇を飾ったポエッツワードのM.スタウト調教師は、H.セシル元調教師を抜きロイヤルアスコット開催新記録となる76勝目。「これまで素晴らしい馬に恵まれてきたからね。クラックスマンは恐らくベストではないだろうけど、他の馬たちには力の違いを見せられた。彼(ポエッツワード)は堅実無比で勇敢な馬だよ」とご満悦だった。