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​凱旋門賞6勝目のデットーリ騎手、「これまで以上にナーバスだった」

2018年10月08日 11:10

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 現地7日の仏G1凱旋門賞で名牝エネイブルを連覇に導き、自身も通算6度目の凱旋門賞制覇を果たしたL.デットーリ騎手。だがさすがの名手も「これまで以上にナーバスだった」と勝利後にこぼしたように、今年の凱旋門賞は特別だったようだ。

 昨年はG1を破竹の5連勝で凱旋門賞を制したエネイブルだが、4歳となった今年は故障でシーズン前半を棒に振り、9月に復帰したばかりだった。しかしデットーリ騎手は好位から早めにエネイブルを先頭に立たせ、鋭く追い込んできた3歳牝馬シーオブクラスの追撃を短クビ差だけ凌ぐ絶妙の騎乗を披露した。

 デットーリ騎手は「今回が自分にとって30回目の凱旋賞だったが、今までよりもナーバスだった」と認めつつも「でもレースになれば絶好のポジションを見つけられた。フォルスストレートで先行勢が下がってきて、そこからが自分たちの仕事の時間だと分かったね。可能な限り追い出しを待って、残り300(メートルのポール)でエネイブルがトレードマークの末脚を見せてくれた」とレースを振り返った。

 さらにデットーリ騎手は「ジョン・ゴスデン調教師は天才だよ。あの臨戦過程で凱旋門賞を勝つんだから」とゴスデン師の手腕を絶賛。そのゴスデン師は「デットーリは見事な騎乗だった。でも残り100で『まずい』と思ったそうだよ」と、シーオブクラスに詰め寄られたゴール前の心境にも触れていた。