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エネイブルが新たな伝説 BCターフと凱旋門賞を史上初の連勝!

2018年11月04日 12:28

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 凱旋門賞馬として史上初のG1ブリーダーズカップターフ(3歳以上、芝12ハロン)制覇を目指していたエネイブルが、現地3日の米チャーチルダウンズ競馬場で見事に偉業を成し遂げた。

 L.デットーリ騎手を背に決戦に臨んだエネイブルは、好スタートから中団の6番手前後を追走。最終コーナーで馬群の外を回ると大きく張り出される格好になったものの、内から馬体を併せにきたマジカル(5番人気)を3/4馬身ねじ伏せて圧倒的人気に応えた。

 さらに9馬身離れた3着には8番人気のサドラーズジョイが入線し、2番人気のヴァルトガイストは5着、連覇を狙ったタリスマニック(7番人気)は6着に終わった。

 エネイブルは9連勝で通算7度目のG1制覇。BCターフはデットーリ騎手が2010年のデンジャラスミッジ以来となる5勝目、J.ゴスデン調教師は初勝利となった。

 ゴスデン師は「マジカルが忍び寄ってきた時に“これは手強いぞ”と思ったが、彼女はメンタルが強いし、そのおかげでゴールまで先頭を守れたんだ。難しい年を送ったが今日は本当に素晴らしい。とてつもない闘争心を見せ、超一流の牝馬を負かした。2頭で3着馬をちぎったことも目を引いたね」と、エネイブルとともに敗者も讃えていた。

 また、デットーリ騎手は「この48時間で2インチの雨が降って、彼女はコーナーで脚を取られていたから、外目の荒れてない所に出したらスムーズになった」と、エネイブルが馬場状態に苦しんだことを明かした。

 なお、ゴスデン師が「恐らく彼女はもっと良くなる」とエネイブルの秘める可能性に言及した一方、レーシングマネージャーのT.グリムソープ氏は「彼女の将来についてはアブドゥラ殿下がしばらく考えますが、いかなる決断にせよ、それが正しいものとなるでしょう」と答えを留保している。