巨星堕つ 名競走馬にして大種牡馬のガリレオが23歳で死亡
2021年07月11日 09:15
現役時代に英・愛ダービーなどG1レースを3勝し、種牡馬としても世界的な成功を収めたガリレオが現地10日に23歳で死亡。同馬を所有するアイルランドのクールモアが公式サイトで発表した。
公式サイトによると、ガリレオは左前肢負傷の慢性化により衰弱したため、安楽死の措置が取られたとのこと。声明文の中でクールモアのJ.マグナー氏は「永遠のレガシー」とガリレオを追悼するとともに「非常に残念な日となったが、このクールモアでガリレオを所有していたことは信じ難いほどの幸運だった」と大種牡馬の死を惜しんでいる。
ガリレオはこれまでに91頭のG1勝ち馬を輩出し、そのうち20頭以上は平地G1勝ち馬の父にもなった。2016年の凱旋門賞ではガリレオ産駒のファウンドとハイランドリール、オーダーオブセントジョージが上位独占したのをはじめ、14戦無敗の最強馬フランケルや2014年の英・愛ダービー馬オーストラリア、2006年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬テオフィロらが種牡馬として活躍。ナサニエル産駒のエネイブルはガリレオの孫に当たるなど、とりわけ欧州の競馬界に多大な影響を与えてきた。