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アダイヤーがキングジョージを完勝! 英ダービー馬として20年ぶりの同一年制覇

2021年07月25日 09:33

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 欧州競馬における上半期の総決算、英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が現地24日にアスコット競馬場で行われ、道中2番手をキープした英ダービー馬アダイヤー(2番人気)が、2着に1馬身3/4差をつけて完勝した。

 ゲートに失敗したブルーム(5番人気)が気合いをつけられてハナに立ち、アダイヤーはローンイーグル(3番人気)との並走状態から徐々に2番手へ。1番人気ラブは4番手で前方の様子をうかがい、発馬でバランスを崩した4番人気のミシュリフが最後方に収まった。

 アダイヤーが直線入口で先頭に並ぶと、ミシュリフが最後方から勢い良く追撃。その内でラブが応戦するも反応は鈍く、残り2ハロンからアダイヤーとミシュリフが激しい攻防を繰り広げると、アダイヤーがミシュリフを徐々に突き放して決着した。なお、ワンダフルトゥナイトは馬場状態を理由に出走を取り消している。

 アダイヤーは前走の英ダービーからG1連勝で2度目の重賞制覇。英ダービー馬としては2001年のガリレオ以来、20年ぶりとなる同一年制覇の快挙を成し遂げた。

 この勝利によりアダイヤーは凱旋門賞におけるブックメーカー各社の前売りで6倍、英セントレジャーでは1番人気に浮上している。

 C.アップルビー調教師は相談の上で来週中にアダイヤーの今後を決定すると断りつつ、個人的にはニエル賞から凱旋門賞への臨戦が意中にあることを披露。また、愛ダービーとパリ大賞を連勝した僚馬ハリケーンレーンは英セントレジャーに向け、その内容次第で同馬も凱旋門賞に出走させる可能性があることを明かした。

 なお、2着に敗れたミシュリフのJ.ゴスデン調教師は、自身が管理して3歳時にキングジョージを制したナサニエルやタグルーダ、エネイブルらを例に、3歳馬とは斤量差が大きいことを挙げて「我々の馬は極めて良く走ったが、勝ち馬は急成長中の若駒だから」とミシュリフを評価。「我々はジャドモント(英インターナショナルステークス)でまた3歳馬と戦うよ、斤量を負担してね!」「とはいえ、悪いものでもないさ。私は3歳馬が古馬と対するのを見るのが大好きなんだ」と結果を前向きに受け止めている。