トゥルーシャンとH.ドイル騎手、G2英チャンピオンズロングディスタンスCを連覇
2021年10月17日 10:59
現地16日、英アスコット競馬場でチャンピオンズデーの最初の重賞として行われたG2英チャンピオンズロングディスタンスカップ(3歳以上、芝16ハロン)は、H.ドイル騎乗のトゥルーシャンが中団追走から最終コーナーで先頭に並び、直線半ばから1馬身1/2抜け出して完勝した。
トゥルーシャンはドイル騎手がスウィンリーボトムへ向かう下り坂で懸命の折り合い。上り坂でようやく力みが取れると、好位から進出する8番人気のタシュカンと激しくつば迫り合いを演じながら最終コーナーを回り、直線半ばで決着をつけた。2番人気のストラディバリウスは後方2番手から追い上げて一度はタシュカンに並ぶも、最後に1馬身突き放されて3着に終わっている。
トゥルーシャンは7月のグッドウッドカップ、前走のカドラン賞に続き3連勝で通算4度目の重賞制覇。このレースはドイル騎手とのコンビで連覇とした。騎乗停止によりカドラン賞で騎乗できなかったドイル騎手は「ジェームズ(ドイル騎手)がフランスで凄い騎乗をして、今日は本当にプレッシャーだったから、上手く行って良かった」「少し大変だったわね。ゲートが決まっていい位置を取れ、彼のスイッチも切れた。でも、中盤で気合いが乗ったのでブレーキをかけたけど、だいぶ行きたがった。それも、いつもの彼なんだけどね」とレースを振り返っている。
なお、この勝利により大手ブックメーカーの『ベットフェア』は来年の英ゴールドカップにおけるトゥルーシャンの前売りオッズを5倍の1番人気に設定した。
一方、3着に敗れたストラディバリウスのJ.ゴスデン調教師は「馬場状態(稍重)を思えばよく走っている。レース後の状態は良さそうだが、来年のことは来週まで決めるつもりはないよ」と今後について保留している。