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マルシュロレーヌがBCディスタフ制覇! 日本競馬の歴史を塗り替える大金星

2021年11月07日 12:45

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 日本から現地6日のブリーダーズカップディスタフ(デルマー競馬場、3歳以上牝馬、ダート9ハロン)に遠征したマルシュロレーヌが、日本調教馬による初の米ダートG1制覇を達成。我が国の競馬史に新たな蹄跡を刻む大金星を挙げた。

 11頭立ての9番人気と下馬評は低かったマルシュロレーヌだが、後方3番手付近で半マイル通過44秒97の超ハイペースに乗ると、鞍上のO.マーフィー騎手が第3コーナーから押し上げる強気なレースを展開。最終コーナーでは先頭に立って敢然と直線に突入し、ワンテンポ遅れて仕掛けた7番人気ダンバーロードの追撃をハナ差しのいで大勝利を手にした。

 さらに1/2馬身差の3着に2番人気のケンタッキーオークス馬マラサートが入線。今季7戦6勝で1番人気のレトルースカは2番手で激流に飲み込まれ、マルシュロレーヌから30馬身余り後方の10着に大敗した。

 マルシュロレーヌは前走のブリーダーズゴールドカップなど交流重賞を通算4勝。JRAの重賞は平安ステークスでの3着が最高で、G1は昨年のJBCレディスクラシックで3着、今年の帝王賞で8着があるだけだった。日本調教馬による米ダート重賞制覇は2008年カジノドライヴ(G2ピーターパンステークス)以来の快挙。マルシュロレーヌは世界最高峰の舞台で大仕事をやってのけた。

 矢作芳人調教師はレース直後に行われた現地放送局のインタビューに通訳を介して答え、BCで1日2勝の快挙に「もう死んでもいい。ダートで勝てたことに意味がある。なんて日だ!」と喜びを爆発させていた。

 また、これがBC開催でのキャリア初勝利となったマーフィー騎手は「ブリーダーズカップに勝つという個人的な夢が叶った。ダートで、日本の馬に乗ってね。世界最大のステージさ」「勝てると思っていたかって? 正直に言ってノーだよ。でも、ミスター・ヤハギはラヴズオンリーユーとこの馬で2勝だからね。調教師として信じ難いパフォーマンスだ」と喜ぶとともに矢作師に感謝していた。